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ハリル監督“隠し玉”だ!代表GK合宿にシュミットを初選出

[ 2016年10月14日 05:30 ]

GKのみが参加する日本代表合宿へ意気込むJ2松本のシュミット
Photo By スポニチ

 日本協会は13日、大阪府内で17~19日に開催する日本代表候補のGK練習合宿メンバー6人を発表した。西川周作(30=浦和)、東口順昭(30=G大阪)ら常連に加えて、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は“隠し玉”として、米国人の父と日本人の母を持つGKシュミット・ダニエル(24=J2松本)を初選出。身長1メートル96でハイボールに強く、セットプレーで失点を重ねるチームの救世主になる可能性を秘めている。 日本代表日程&結果  ロシアW杯アジア最終予選

 オーストラリア遠征から帰国翌日、ハリルホジッチ監督は休むことなくスタッフ会議を実施した。午後2時から約3時間。内容はイラク戦(6日)、オーストラリア戦(11日)の検証が中心だった。W杯アジア最終予選は4試合を終えて、全4失点がセットプレーから(PK2、直接FK1、FKからヘディング1)。指揮官は就任当初から「GKのレベルが低い」と嘆いており、課題克服に向けてリストアップしたのがGKシュミットだった。

 米国人の父と日本人の母を持つシュミットは身長1メートル96。現在Jクラブに所属する日本人GKで2番目に高い。父の仕事の影響で2歳から仙台で育ち、14年に仙台入り。今季は期限付き移籍でJ2松本に在籍し、全35試合にフル出場中だ。昨オフは鹿島、J2清水など複数クラブからオファーを受けた実力派。J2松本の反町監督からも「(ドイツ代表GKの)ノイアーになれる」と太鼓判を押されている。

 最大の持ち味はハイボールへの強さだが、中学時代までボランチをしており足元の技術も高い。中学3年時に素人にボールを奪われたことで一時、サッカー部を退部してバレー部に所属。5カ月後にサッカー部に復帰した際に第2GKがケガで不在だったことが、GKを始めるきっかけだった。フィールド選手の経験から「GKの役割だけでなく、ストッパーとしての役割もしたい」と言う。

 「シュートストップなどプレー中の考え方を選手やコーチから積極的に聞きたい。今回はGKだけだし、ちゃんとした代表とは思っていない。W杯で活躍することがゴール。(レギュラー争いに)食い込めるように強い気持ちを前面に出したい」。W杯アジア最終予選で苦戦するハリルジャパンの救世主になれるか。世界規格の守護神に懸かる期待は大きい。

 ◆シュミット・ダニエル 1992年(平4)2月3日、米イリノイ州出身の24歳。2歳の時に来日。東北学院高から中大へ進学。10~12年は川崎Fの特別指定選手だった。14年に仙台に加入。14、15年はJ2熊本、16年はJ2松本に期限付き移籍した。年代別の代表経験はない。趣味はけん玉。利き足は右。1メートル96、90キロ。血液型A。

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