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最大のライバル叩く!本田 豪州戦は「決勝のつもりで」

[ 2016年10月9日 05:30 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月11日    メルボルン )

練習で軽快な動きを見せる本田
Photo By スポニチ

 気温5度の寒空の中、本田は半袖で出てきた。スタッフから差し出された上着を固辞し「寒いのは元々、嫌いじゃないんでね。ロシアに4年間いて石川にもいたし」とCSKAモスクワ時代や星稜高時代を懐かしみながら笑みを浮かべた。試合当日は最低気温4度と予想される中「割と動ける。個人的にはやりやすい」と“追い風”を強調した。

 大一番を感じ取っていた。「オーストラリアで(B組の勝負の行方が)分かれる。ここに懸ける思いはスタッフ、選手皆が持っている。決勝のつもりでやりたい」。最大のライバルを敵地で直接叩けば、首位浮上の可能性もある。「縦へのスピード感と、もう少し相手を引き出す駆け引きや組み立て…。ハリルホジッチ監督のやりたいこと(縦へのスピード)の比重が高すぎている」。戦術にフィットしきれていない現状に加え、気温24・3度、湿度61%の高温多湿だったイラク戦は地に足がつかなかったが、寒冷地を得意とする本田に懸かる期待は大きい。

 「流れでプランは変わってくる」。試合展開次第で勝ち点1のケースも想定してはいるものの、個人的な相性は悪くない。敵地での12年6月12日に行われたブラジルW杯アジア最終予選では、完全に右サイドを崩してから栗原への絶妙なアシスト。ホームでのリターンマッチとなった13年6月4日の同予選は、後半ロスタイムに同点PKをど真ん中に決めてW杯出場を決めた。

 「大事な試合前にああだこうだと話すのは良い流れではない。自分で調整できる」とあえてハリルホジッチ監督とは戦術論を交えず、まずは目の前の一戦に集中した。くしくも生まれ故郷・大阪とACミランの本拠地・ミラノ、そしてメルボルンは姉妹都市。三都と縁を持つ本田が再び主役に躍り出る。

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