ヘイス華麗Ｖ弾！札幌　Ｊ２タイ記録の本拠２３戦不敗

明治安田生命Ｊ２第３５節 （ 2016年10月8日    札幌厚別 ）

水戸戦で先制ゴールを決め喜ぶヘイス（左前）ら札幌イレブン
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　ホーム不敗神話でＪ１へ前進だ！Ｊ２札幌は８日、札幌厚別で水戸と対戦。前半５分に挙げたＦＷヘイス（２７）の決勝弾で逃げ切り、１―０で勝利した。これで昨季から続くホーム戦不敗記録を２３試合に更新。０９年・仙台のＪ２記録に並び、ホーム戦の連勝も１１試合に伸ばした。勝ち点は７７。自動昇格を争う３位・Ｃ大阪も勝って１１差は変わらないが、引き分けた２位・松本とは勝ち点差９に広げた。

　圧巻の決勝弾だ。前半５分、ヘイスがＭＦ宮沢からの左クロスをゴール前中央でトラップ。「理想は左足で打ちたかった」。右足でのトラップはイメージとずれたが、難しい浮き球のパスをしっかりと体の近くにコントロール。浮かせたボールを右足でジャンピングボレーで蹴り込んだ。

　「チームの勝ち点３に貢献できてよかった。ゴールも内容も」。今季７得点目は３度目の決勝弾。勝負強い男がまたも決定力を見せつけた。

　ブラジル人らしく幼少期からストリートで磨いた技術。１８歳で入団したオランダの名門・ＰＳＶで研ぎ澄まされ、オランダ時代の右膝の故障でスピードは落ちても巧みさは変わらない。ＦＷ都倉が「ヘイスの一番凄いところはボールフィーリングと浮き球の処理」という高等テクニックが詰まったゴールだった。

　リーグ戦中盤からトップ下で攻撃の核となっているヘイス。Ｊ１昇格争いが佳境の今、この技術が勝利に不可欠なリズムを生んでいる。これでホーム１１連勝なら、昨季から続くホーム不敗記録も２３試合に更新。０９年に仙台がマークしたＪ２記録に並び、ヘイスは「大事な勝利。連勝を伸ばせて良かった。これからも伸ばしていきたい」とお立ち台で力を込めた。

　次節１６日の愛媛戦（ニンスタ）は、ここ４試合勝ちがないアウェー。故障で戦列を離れたＭＦジュリーニョを気遣い、ヘイスは言った。「この時期のケガ。元気にさせたいなと思っている」。敵地でも負けない。ヘイスはＪ１まで突っ走る。