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香川 代表ネガティブムード吹き飛ばす「結果で証明する」

[ 2016年10月4日 05:30 ]

日本代表練習で競り合う長谷部(右)と香川
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 18年W杯ロシア大会アジア最終予選第3戦のイラク戦(6日、埼玉)、第4戦のオーストラリア戦(11日、メルボルン)に臨む日本代表は3日、埼玉県内で練習を行った。合宿2日目のこの日はMF香川真司(27=ドルトムント)ら8選手が合流。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)の責任問題や海外組の出場機会減など、ネガティブな話題が日本代表を取り巻く中、香川は周囲の不安を一蹴した。 日本代表メンバー  ロシアW杯アジア最終予選

 日本サッカー界を覆う不穏な空気に語気を強めて反論した。香川は「“海外組が出ていない”とかネガティブな話があるけど、そこはサポートしてほしい。ネガティブに捉える必要はない」とした上で「僕たちは結果で証明する」と2連勝を誓った。

 初戦のUAE戦に敗れ、W杯出場確率0%という絶望的なデータがクローズアップされた。今回のイラク、オーストラリア戦の結果次第ではハリルホジッチ監督の進退問題に発展するのは必至。さらにハリルジャパンの主軸が軒並みクラブでの出場機会を奪われており、香川も不安の渦中でもがいている。

 1日のレバークーゼン戦では後半途中から公式戦4試合ぶりの出場を果たしたが、インパクトを残すことはできず。ドルトムントでは「自分のコンディションは悪くない。新しい選手と結果を残している選手が出ているだけなんで」と前向きに捉えたが、試合勘については「これだけ試合に出ていないのは初めてなんで…分かりません。考えないようにしている」と歯切れが悪かった。

 この日午前に帰国。トレーニングは別メニュー調整で終わったが、居残りで清武がハリルホジッチ監督とマンツーマンのシュート練習を行っていた。香川の“聖域”だったトップ下のポジションも危うい立場。だが「それは当たり前。そのためにも2試合で結果を残して(ドイツへ)帰りたい」とアジア最終予選初得点で浮上のキッカケをつかむつもりだ。

 ネガティブ論調を一掃するのは周囲ではない。自らの力でしか運命は変えられない。背番号10は強い覚悟と悲壮感を漂わせながら、まずはイラク戦へ臨む。

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