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ハリル監督、従来通り海外組中心に26人招集「代わりに誰を使うのか」

[ 2016年9月29日 15:38 ]

<W杯アジア最終予選メンバー発表>資料を手に説明するハリルホジッチ監督

 日本サッカー協会は29日、18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選・イラク戦(10月6日、埼玉)、オーストラリア戦(同11日、メルボルン)に臨む日本代表メンバーを発表し、所属チームで出場機会に恵まれていないFW岡崎慎司(30=レスター)、FW本田圭佑(30=ACミラン)ら26人が選出された。

 MF永木亮太(28=鹿島)が初選出される一方で、Jリーグの公式戦で日本代表選手としてふさわしくない態度を取ったとしてバヒド・ハリルホジッチ監督(64)の怒りを買い前回メンバーから外されたFW金崎夢生(27=鹿島)や、ケルンで2試合連続ゴール中で昨年6月以来の代表復帰が期待されたFW大迫勇也(26)は復帰ならず。8月以降の7試合で6ゴール中とブレークしているFW長沢駿(28=G大阪)の初招集もならなかった。

 「この中で批判もあるでしょう」と前置きしたハリルホジッチ監督は「(所属チームで)先発で出ていない選手はたくさんいるが、各選手のクオリティーはよく知っている。外したとして、代わりに誰を使うのか」とこれまで使ってきた選手たちを信用していることを強調。「まずはイラクにしっかり勝たないといけない」とし、警告累積で出場停止にリーチがかかっている選手の多いDFラインにはリスクマネジメントとして大量9人を招集し、選手選考や結果について「言い訳はしない」と語気を強めた。

 9月1日に行われた最終予選初戦で格下のUAEに1―2で敗れ、同6日のタイ戦で最終予選初白星を挙げたものの2―0での辛勝と苦しんでいる。1勝1敗で迎える第3戦でイラクに敗れるようなことがあればハリルホジッチ監督の進退問題も浮上しかねない状況だけに田嶋幸三会長(58)は「緊張感を持ってサッカー協会全体が次の試合に臨みたい」と話した。

 9月15日に発表された最新のFIFAランクでアジア6番手となる56位に後退した日本に対し、イラクは128位、オーストラリアは45位。キックオフ時間はイラク戦が午後7時35分、オーストラリア戦は日本時間午後6時となっている。

 メンバーは以下の通り。

【GK】川島永嗣(メス)、東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)

【DF】長友佑都(インテル・ミラノ)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、太田宏介(フィテッセ)、吉田麻也(サウサンプトン)、丸山祐市(FC東京)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガーSV)、植田直通(鹿島)

【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、永木亮太(鹿島)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(セビリア)、山口蛍(J2C大阪)、大島僚太(川崎F)

【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ACミラン)、小林悠(川崎F)、原口元気(ヘルタ)、宇佐美貴史(アウクスブルク)、武藤嘉紀(マインツ)、浅野拓磨(シュツットガルト)

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