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岡崎2発でMOM!ラニエリ監督にレギュラー奪回アピール

[ 2016年9月22日 05:30 ]

チェルシー戦の前半、自身2点目のゴールを決め祝福されるレスターの岡崎

イングランドリーグ杯3回戦 レスター2―4チェルシー

(9月20日)
 レスターの日本代表FW岡崎慎司(30)が20日、イングランドリーグ杯3回戦チェルシー戦で公式戦3試合ぶりの先発を果たし、今季公式戦初得点を含む2ゴールを決めた。レスターでは今年3月以来約半年ぶりの得点で、1試合2発は初めて。試合は延長戦の末に2―4で敗れたものの、自身はマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれ、先発入りへ強烈なアピールに成功した。

 代名詞の泥くささを前面に出した。まずは前半17分。DFのクリアミスに右ポスト際で反応した岡崎は、ヘディングで1点目。同34分には縦パスをDFダビド・ルイスと競り合いながら右足で蹴り込む。「長い間ゴールを取ってなかったんで。自分にとっては大事なゴール」。2発ともDFにかき出されてネットは揺れなかったが執念でゴールラインの奥に押し込んだ。

 公式戦の先発は3試合ぶりだった。今季からスリマニとムサが加わり先発争いが激化し、14日の欧州CL1次リーグ、クラブ・ブリュージュ(ベルギー)戦ではベンチ外に甘んじた。「切り替えるのにいつもより熱くなってしまった」一方で、「出られるか出られないかということを意識しすぎたら、逆に駄目になる」とも思った。何かを変えることはせずリーグ優勝した昨季の自分のスタイルを貫くことを決意した。

 この日は2トップをムサと組んだ。「間に入って厳しいボールでも受けて、はたいて、すぐ前に出て」という持ち味を生かし、前半から縦パスを受けてリズムをつくる。守備でも貢献。後半30分に退く際には会場からスタンディングオベーションで称賛された。MOMに輝き、地元紙のレスター・マーキュリーの採点では、10段階中「8」の高評価も受けた。

 24日にはプレミアリーグのマンチェスターU戦、27日には欧州CL1次リーグのポルト戦を迎える。「ラッキーボーイじゃないけど(ラニエリ監督から)“今、当たっているな”と思ってもらえるだけでも全然違うかな。スリマニやバーディーが合わない時に“自分がいる”というのをずっと出していければ」。ネットは揺れなくても、起用に迷う指揮官の心は揺り動かしたに違いない。

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