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G大阪U―23 堂安4点絡んだ、絶妙パス連発 指揮官指令に応えた

[ 2016年9月18日 20:38 ]

明治安田生命J3第22節第2日 G大阪U―23 6―1 鹿児島

(9月18日 吹田S)
 J3に所属するG大阪U―23は18日、ホームで2位・鹿児島と対戦し、6―1の圧勝を収めた。元日本代表MF藤本淳吾(32)、FWパトリック(28)、大卒新人FW呉屋大翔(22)が2得点、高卒新人FW一美和成(18)、2種登録の高校3年生FW食野亮太郎(18)がプロ初得点。ベテランと若手がかみ合い、リーグ4試合ぶりの勝利を手にした。

 若き18歳が上位チームを翻弄した。飛び級でトップ昇格したU―19日本代表MF堂安律(18)が4得点に絡む大暴れ。1―0の前半15分に強烈な左足シュートを放ち、GKが弾いたボールを呉屋が詰めて追加点を演出した。43分には呉屋へのピンポイントクロスでチームの3点目をアシストし、後半13分には絶妙なスルーパスでパトリックのゴールをアシスト。トドメはピッチ中央から糸を引くようなスルーパスで同学年FW食野のプロ初得点を生み出した。

 「チームの勝利に向かって緊張感を持って臨めた。得点というのが一番分かりやすいアピールだけど、J3ならば自分が出し手にならんとアカンのも分かっている。J1ならヤットさん(遠藤保仁)たちがいるから受け手になれば良い。両方できるのは強みかなと思う」。中盤を支配し続け、攻撃だけではなく守備でも体を張ったプレー。「ちょっとずつ走れるようにはなっている。長谷川監督の求めるプレーに近づいていると思う」と充実の表情を浮かべた。

 悔しさをバネにした。前日17日、トップチームのアウェー名古屋戦に帯同したが、出番は与えられず。チームは主力MF阿部が負傷離脱しており「自分にとってはチャンスだと分かっているけど、昨日の試合に出られなかったのも実力」と唇をかんだ。さらに20歳のリオ五輪代表MF井手口がJ1初得点。「悔しい思いもあった」と複雑な心境も吐露したが、長谷川監督直々の「チームを勝たせてこい」という指令を見事完遂した。

 10月には来年のU―20ワールドカップ(W杯)出場権を懸けたU―19アジア選手権への参加が濃厚。G大阪だけではなく、20年東京五輪のエース候補は「練習から削るくらいの気持ちでやりたい」と、さらなる成長を見据えた。

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2016年9月18日のニュース