手倉森氏ハリルJ入閣 コーチ復帰で五輪経験還元「いい風を…」

[ 2016年9月9日 05:30 ]

日本代表のコーチに復帰する手倉森氏

 リオデジャネイロ五輪で監督を務めた手倉森誠氏(48)が日本代表のコーチに復帰することが8日、日本協会との間で合意した。同氏は東京都文京区のJFAハウスでバヒド・ハリルホジッチ監督(64)と約90分間、話し合いの時間を持ち、お互いの意思を確認。五輪での経験を還元するとともに、選手とのつなぎ役となることを誓った。15日の理事会で承認されれば正式に決定する。

 正午から始まった2トップ会談は約90分間に及んだ。お互いの日本サッカーに対する思いをぶつけ合った結果、手倉森氏の出した答えはA代表コーチへの復帰だった。「(W杯予選で)危機的な、これまでにない厳しい船出をしたA代表。そこに、いい風を吹き込めればと思います」。W杯最終予選は2戦を終えてB組3位と予断を許さない状況。チームを救うために立ち上がった。

 求められた役割は“つなぎ役”。ハリルホジッチ監督からは「国内の(代表)候補選手と常に情報交換し、監督のメッセージを理解させること」を要求された。それに対し「監督は厳しさを持って選手に接する。“愛のムチ”というが、ショック療法だけじゃ駄目な選手もいる。それを見抜いて、あなたをフォローできれば」と応じた。日本人にしか分からない日本人の心の機微。戦術的なことももちろんだが、精神面でも力になる。

 五輪での経験も還元する。96年アトランタ五輪以降、5大会で指揮を執った日本人監督はいずれも五輪後に日本協会を去った。「ブツ切りだった部分に対して、つなぎ役として五輪代表監督が残って次に伝えていくことが、日本にとっても良いことなんじゃないか」と話した。五輪では強豪国の育成はU―20世代で仕上がっていることを実感。A代表のコーチを務めながら、U―16、19世代にも助言する考えだ。

 会談後にはすぐさまA代表のスタッフミーティングにも参加。手倉森氏は「率先して気付いたところは自分からやってくれと言われた。思う存分やってやろうと思う」と意欲を燃やした。W杯終了までの契約となる見込みだが、状況によっては東京五輪代表に関わっていく可能性もある。日本サッカー界全体を見渡す指導者が再び日の丸をつける。

 ▼日本協会・田嶋幸三会長 日本人コーチは絶対にチームに必要だと思っていた。今まで五輪監督がA代表のコーチに戻ったケースはなかった。監督をやりたいなと思いながらコーチをやるとか中途半端なら良くないが、(ハリルホジッチ監督と手倉森コーチが)お互いに納得したからこそやってくれるのだと思う。

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