村井チェアマン 世界が変わる!パラアートに選手も全面協力

[ 2016年9月6日 12:00 ]

ヴィッセル神戸の相馬崇人

 9日、東京・渋谷ヒカリエで、とあるアートコンテストの表彰式が行われる。「パラリンアート・サッカーアートコンテスト」と銘打たれたそのコンテストは、Jリーグの選手たちの思いが込められたアートコンテストだ。

 障がい者アーティストによるアート作品は、多くの人々に感動と驚きを与え、海外では芸術家として高く評価される作家が大勢活躍している。しかしながら、日本の障がい者アーティストと家族の多くは、経済的に困難な状況で生活し、将来に大きな不安を抱えるとともに、アーティストとしての活動に一般社会との結び付きが得にくい現実を抱えている。

 コンテスト開催のきっかけは、ヴィッセル神戸の相馬崇人選手が知人から障がい者アートの厳しい状況を聞き、アスリートの社会貢献として何とか協力したいという思いを強く抱いたことからだった。彼はその思いを選手会の佐藤寿人会長(当時)に相談、選手会全体で支援をすることを決め、パラリンアート事務局に協力する形でサッカーを題材にしたアートコンテストが開催されることになった。Jリーグも彼らの活動を全面的にサポートした。

 2月のプレスカンファレンスに出席した選手全員がコンテストのPR映像を撮影。3月にはシーズン中にもかかわらず、選手会の幹部や相馬選手が駆けつけることで、多くのメディア関係者の前で記者会見を開催することができた。そうした彼らの献身的な協力もあり、1800点を超える応募が集まり、全ての選手が審査に加わった。

 私も応募作品のいくつかを見たが、自由な構図や色彩で描かれたサッカーの風景に予想以上に魅せられた。サッカーの実風景に慣れてしまっている我々には到底思いつかない伸びやかな発想が、パラリンアートの最終目的である障がい者自身の経済的自立につながるよう選手会をサポートしながら継続的に支援していきたい。

 受賞作品の展示会は9、10日に表彰式と同じ渋谷ヒカリエで行われる。障がい者の皆さんのサッカーアートを見ながら、選手たちが一丸となって、このコンテストに協力してきた思いに共感していただけると、これほどうれしいことはない。(Jリーグチェアマン)

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