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ハリルJ “厳戒タイ勢”爆弾事件頻発で常時20人が専属警備

[ 2016年9月4日 08:55 ]

ラジャマンガラ国立競技場の入り口で試合当日に備えて準備をする日本代表専属の警備員たち
Photo By スポニチ

W杯アジア最終予選B組第2戦 日本―タイ

(9月6日 ラジャマンガラスタジアム)
 日本代表のハリルホジッチ監督(64)は、厳戒態勢の中でタイ戦に臨む。結果次第で自身の進退問題に発展する可能性もある一戦。ただでさえ緊張感が高まる中、2日午後のラジャマンガラ国立競技場には黒服を着た20人の警備員の姿があった。関係者は「日本代表には滞在期間中、常時20人の警備が付く」と説明。3日の現地初練習でも周囲へ目を光らせた。

 タイ国内では最近、南部のリゾート地を中心に相次ぐ爆弾事件が勃発。警備員によればそういった社会情勢に加え、本田、香川、岡崎らタイ国内でも人気の高い選手がいることから、不測の事態に備え「過去、代表付きの警備が配置されたことはない。日本だけだ」という異例の措置が取られた。試合当日は警備員、警察官合わせ計1000人が会場およびその周辺に配置される予定だ。

 当日は6万5000人収容のスタンドがぎっしり埋まる見込み。6万人以上が詰め掛けるアウェー戦は、最近では0―3で敗れた13年コンフェデ杯ブラジル戦(6万7423人)で経験しているが、W杯最終予選となれば1―2で敗れた09年6月17日のオーストラリア戦(6万9238人)以来約7年ぶりだ。いずれも敗れており、特に経験の乏しい選手は会場のピリピリした雰囲気と相まって、力を出せない可能性もある。

 また、タイには隠し玉がいることが判明。今回スーパーサブFWアディサクがケガでメンバー外となった、代わって2部ウボン所属のシローが抜てきされた。タイのチェンマイFCで監督を務める神戸清雄氏も「日本はあまり情報はないと思う」と話す。23歳ながらフィジカルが強く得点にも絡め「要注意」という。

 日本代表は過去4度のW杯アジア最終予選で連敗はない。厳戒態勢、完全アウェー、秘密兵器。対応力の問われる敵地の戦いにハリルホジッチ監督はどう立ち向かうか。

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