“タイのメッシ”速くてうまい油断禁物!タイ2部神戸監督分析

[ 2016年9月3日 10:50 ]

タイのメッシことチャナチップ

W杯アジア最終予選B組 タイ―日本

(9月6日 ラジャマンガラスタジアム)
 タイ代表を侮るなかれ。1日のW杯アジア最終予選初戦でUAEに敗れた日本代表は、6日にアウェーでタイと対戦する。FIFAランキング120位の格下だが、本紙のインタビューに応じたタイ2部チェンマイFCの神戸清雄監督(55)は、近年のタイサッカーの急激な成長を指摘。技術の高い選手も多く、絶対に負けられない日本にとっては決して簡単な相手ではないことを強調した。

 タイに渡り約3年半。14年にナコーンラチャイシーマをクラブ史上初の1部昇格へと導いた神戸氏は、タイサッカーの成長ぶりを肌で感じていた。「もともと高かった」という技術に加えて、神戸氏ら海外からの指導者が増え「守備や組織面が整備され、かなりレベルアップした」という。

 実際、タイ代表はW杯アジア2次予選でもイラクを抑えグループ首位突破。01年以来、15年ぶりに同最終予選出場を決めた。1日のサウジアラビア戦は0―1で惜敗したが、着実に力をつけている。その要因を「リーグが活性化して、厳しいプレッシャーの中でも技術を発揮できるようになってきた。その中で若い選手も力をつけてきた」とみている。

 台頭する若手で目を引くのは、やはり“タイのメッシ”こと22歳のチャナチップだ。「攻撃陣で一番要注意なのはやっぱり彼。アジリティー(俊敏性)が非常に高いし、テクニック、シュート力もある」と絶賛。攻守のキーマンMFサーラットは出場停止だが、若くして欧州に渡りスペイン1部のアルメリア(現2部)でもプレー経験のある28歳のエースFWティーラシンも要注意人物の一人に挙げた。

 システムは攻撃的な4―3―3で、その特長は「ポゼッション率が高い。短いパスでつなぎ、うまくゴール前まで持って行く」という。「日本が勝って当然という力の差はある」と日本の優位を認めつつも、その一方で「最初は日本も、えっ?って思うくらいつながれるんじゃないですか?」とタイ代表が侮れない存在であることも付け加えた。

 「日本のサッカーは、タイ人全体にとっての憧れの的。モチベーションは凄く高いと思う」。UAEに敗れ、連敗は許されない日本。かつてのように、勝って当たり前という状況ではないことだけは確かだ。
  
 ◆神戸 清雄(かんべ・すがお)1961年(昭36)8月2日生まれ、静岡県出身の55歳。現役時代は本田技研(現ホンダFC)でプレー。91年に引退後は千葉、名古屋で主にコーチ、監督を務め、代表は02~03年にフィリピン、03~04年にグアム、09年に北アリアナ諸島を指揮。13年にタイに渡り、2部ナコーンラチャイシーマの監督に就任。翌14年にはチームを2部制覇&クラブ史上初の1部昇格へ導いた。16年7月にタイ2部チェンマイFCの監督に就任。

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