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心労で休養中の鹿島・石井監督続投へ 「元気、前向き」復帰へ意欲

[ 2016年8月30日 07:55 ]

湘南戦で石井監督(左)に不満をあらわにした金崎を止めるスタッフ

 心労による体調不良で休養中の鹿島の石井正忠監督(49)が続投する可能性が高まった。29日に同監督と話し合った鈴木満常務取締役強化部長(59)は復帰への意欲を伝えられたことを明かし、続投を支持することを示唆。30日に開催する緊急役員会で状況を説明した上で、近日中に最終結論を出す。

 鹿嶋市内で石井監督との会談を終えた鈴木取締役強化部長は「元気だった。前向きな気持ちになっていた。基本的には、今、監督が代わることにはならないようにしないといけない。話をした限りでは大丈夫そう」と説明。「今の段階で続投や退任の決定はない」と最終結論は持ち越したが「一両日中には決める」と、30日の緊急役員会で続投を支持する方針を示唆した。

 石井監督は心労による体調不良を訴え、26日の練習を欠席した。27日の横浜戦も指揮できず、大岩コーチが監督を代行。鈴木取締役強化部長によると、心労の原因はチームの低迷だった。第1ステージを制したが、第2ステージ突入後はスルガ銀行チャンピオンシップを含む公式戦4連敗を喫するなど失速。クラブの伝統に反する一体感を欠く内容に責任を感じていた矢先に、20日の湘南戦で途中交代を命じた金崎に激高され、口論に発展するトラブルも勃発した。日本代表のハリルホジッチ監督が金崎を“無期限追放”して問題がクローズアップされたことも追い打ちをかけ、精神的に追い詰められたという。

 鈴木取締役強化部長は大岩、柳沢、古川コーチとも個別に会談。「皆、石井とやりたい気持ちのあるスタッフ。うまくやるためにどうするべきか話し合った」と語った。30日には再び石井監督と話し合い、選手ミーティングでも状況を報告する方針。指揮官が近日中にピッチに戻る環境が整いつつある。

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2016年8月30日のニュース