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鹿島・石井監督に退任の可能性…鈴木常務、29日にも「決断する」

[ 2016年8月28日 05:35 ]

20日の湘南戦で交代を告げられ、石井監督(左)に対して激高する金崎

 鹿島の石井正忠監督(49)が退任する可能性が27日、浮上した。心労による体調不良のため26日の練習を欠席。この日の朝9時前に鈴木満常務取締役強化部長(59)のもとに「体調が優れないので、(試合に)行くのは無理です」と、連絡があり、敵地での横浜戦は大岩剛コーチ(44)が指揮を執った。

 鈴木常務は試合後、「月曜日(29日)に石井と話をする。その結果で(続けるか退任か)決断する。(このままの状態で)ズルズルいかないように」と、タイムリミットを定めたことを明かした。

 石井監督は昨年7月にシーズン途中で退任したトニーニョ・セレーゾ前監督の後を受けて、キャリアで初めて監督に就任した。いきなりナビスコ杯を制し、今季も第1ステージで優勝と順風に見えたが、第2ステージは滑り出しから低調。7月27日の浦和戦から8月10日に行われたインディペンディエンテ(コロンビア)とのスルガチャンピオンシップまで、公式戦4連敗を喫した。その後は2連勝していたが、一体感の欠ける試合運びに悩んでいたという。20日の湘南戦では途中交代を命じたFW金崎から不満をぶつけられ、試合中にベンチ前で口論に発展していた。

 クラブが監督交代を決断した場合、リーグ戦は残り7試合と少ないことから、チームのことをよく知る人物に白羽の矢を立てる可能性が高く、大岩コーチの昇格が濃厚。「チームを停滞させたくない」という鈴木常務。最大の目標である年間王者に向けて、決断を迫られている。

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2016年8月28日のニュース