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村井チェアマン「東京」に向け必要なトップレベルでの経験

1次リーグで敗退した五輪代表を率いた手倉森監督(AP)

 リオ五輪のU―23日本代表チームに合流したのは、第3戦の前日練習のグラウンドだった。他力での1次リーグ通過しか道はなかったとはいえ、チーム内の雰囲気は悪くなく、選手たちは皆1次リーグ通過を信じていて、翌日の試合に向けて良いコンディションで迎えられていることを確信した。私の感じた通り、翌日の試合は1―0でスウェーデンに勝利。惜しくも決勝トーナメント進出は逃したものの、世界に通用する日本サッカーを垣間見ることができた。

 サルバドルのスタンドで原博実副理事長と隣り合わせで座りながら声援を送ったのだが、試合の合間にリオ五輪での3戦を通じた振り返りをした。結果を見ると、僅差で敗れたナイジェリア戦、勝ち切れずに引き分けに終わったコロンビア戦、そしてスウェーデン戦と、あと1点、あと勝ち点1に泣いた結果に終わった。その「あと1」の重みについて、その背景を考えた時に、彼らがJ1リーグの激しい戦いの中においてレギュラーとして出場できていたのかということを考えざるを得なかった。実際、帰国後にデータを検証してみたところ、メンバー18人からオーバーエージ(OA)と海外組である南野選手を除いた14人のうち、直近のJ1リーグにおいて10試合以上スタメン出場したのはわずか6人だった。

 ワールドカップ直近の5大会のデータを見ると、1次リーグの初戦で勝利したチームの約85%が決勝トーナメントに進出している。そうしたデータなどは当然チームでも共有されていたとは思うのだが、ゲームの入り方、相手を見てゲームをコントロールすることなどに必要な試合勘はさまざまな相手とさまざまな局面を経験してこそ身に付くもので試合経験の乏しい者にそれを求めるのは酷なことだ。

 スタンドでの議論では、やはり大一番でパフォーマンスを発揮するにはU―23代表であっても、メンバーが全てトップレベルの経験が必要なのだと2人で結論づけた。100の理屈よりもとにかくトップレベルでの実戦経験。これを東京五輪に向けていかに追求することができるかがポイントになる。

 出場機会というものを深く考えると、これは選手や指導者らの努力のみに委ねるということではなく、リーグが主体的にそういう機会を創出することも必要だ。原さんからは例えば東京五輪代表候補チームをリーグカップ戦に参戦させるなど、数多くのアイデアをもらった。それは一考に値するものであり、さまざまな困難が想定されるとはいえ、本気でメダルを目指すためにサッカー協会と連携を深めたり、実行委員会などで議論の場を設けるなど、東京五輪に向けたスタートを早々に切りたいと強く思っている。(Jリーグチェアマン)

[ 2016年8月23日 12:00 ]

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