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リーガよ、これが清武だ!日本人初のスペイン開幕戦ゴール

[ 2016年8月22日 05:30 ]

リーガ・エスパニョーラ初ゴールに喜ぶ清武

リーガ・エスパニョーラ第1節 セビリア6―4エスパニョール

(8月20日)
 セビリアに加入した日本代表MF清武弘嗣(26)が20日、ホームで行われたエスパニョールとの開幕戦で1ゴール1アシストを記録し、6―4の勝利に貢献した。ミスで失点に絡むシーンもあったが、スペインリーグでは日本人初となる開幕弾で上々のデビューを飾った。3連覇を狙うバルセロナはFWリオネル・メッシ(29)の2得点などでベティスを6―2で下し、白星発進した。

 鮮やかなデビューを飾った。4―4―2の右MFで開幕戦にフル出場した清武は、1―1の前半22分に左CKで勝ち越し点をアシスト。ニアのビエットの頭にピタリと合わせた。5―3の後半29分には中央のバスケスからのパスに合わせてゴール右に走り込み、右足でゴール。日本人で初となるスペインリーグ開幕弾を決め、仲間に抱きしめられた背番号14が6―4の勝利の中心にいた。

 「信じられないような素晴らしい試合。初ゴールで勝利に貢献できた」と息をついた清武。一方で「90分戦えば思いがけないミスもある」と素直に喜べなかったのはパスミスが相手の4点目につながったからだ。

 地元紙アスは「中盤でミスからボールを失い、4点目を失った」と3点満点の採点で1の評価。しかし、落ち着いたボールさばきで攻撃の起点となったことは事実で、サンパオリ監督は「素晴らしい試合をした。(チームに)与えたものが多すぎてミスなど思い出せない」と絶賛した。エスタディオ・デポルティボ紙もチーム最高の9の評価。ディアリオ・デ・セビリア紙も「ファーストタッチの技術が敵のバランスを崩した」と称えた。

 入団会見直後の7月11日に右大腿内転筋に裂傷を負い、今月2日の親善試合グラナダ戦でようやく実戦デビュー。指揮官の体力重視のスタイルに「走って、攻撃して、守備をしてというサッカーで、だいぶ鍛えられる」という。この日は重圧がかかる中で起用に応え、ファンから「キヨ!」と大声援が送られた。「絶対に勝たなきゃいけないチームに来たんだと実感している。そういう意味では、いいプレッシャーになる」。欧州リーグ3連覇中の強豪で清武が力強い一歩を踏み出した。

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2016年8月22日のニュース