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川崎F天王山に勝つ!リオ戦士・大島キラリ 森谷のV弾起点に

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<浦和・川崎F>後半、武藤(左)と競り合おう大島

明治安田生命J1第2S第9節 川崎F2―1浦和

(8月20日 埼玉)
 明治安田生命J1第2ステージ第9節は20日に各地で行われ、川崎Fが浦和との首位攻防戦を2―1で制し、1節で第2ステージ首位を奪回した。前半15分に中村憲剛(35)のゴールで先制。1―1と追いつかれたが、リオデジャネイロ五輪を終えて復帰したMF大島僚太(23)が後半29分の森谷賢太郎(27)の勝ち越し点につながるパスを出すなど活躍し、年間1位の座も守った。浦和は11試合ぶりの敗戦となった。

 夏の夜の消耗戦。90分間の死闘を終えると、川崎Fの選手たちは思わずピッチに倒れ込んだ。負ければ第2ステージ首位・浦和との差が開き、年間順位も浦和に逆転される天王山。勝利を導いたのはリオ五輪から戻ったばかりの大島だった。

 1―1で迎えた後半29分、大島が中盤で粘ってキープし右サイドに展開。そのパスを受けたエウシーニョのクロスから森谷の決勝点が生まれた。

 「体調はきつかったが、第1ステージも浦和に負けていたし、前節も鳥栖に負けていた。勝たなきゃいけない試合でしたから」。リオから戻る機内で発熱し、病院で検査を受けた結果インフルエンザB型と診断されて、全体練習に合流したのは前日。まだ、時差ぼけも残る中で大きな仕事をやってのけた。33日ぶりのチーム合流に、「(パスや動きが)みんな速くて。チームに助けられた。だいぶサボらせてもらいました」と言いながら、90分間フル出場とタフなところも見せた。大久保が「リョウタ(大島)が戻ればだいぶ変わる。このサッカーをやる限りみんなが自信を持って受けないと」と信頼を置くように川崎Fの攻撃的なパスサッカーを中盤で支えた。

 先制点の中村は「勝ち点3を取ったし、直接対決で、アウェーで取れたことは自信になる」と勝利の重みを強調。決勝点を決めた森谷は5月29日の磐田戦以来約3カ月ぶりの出場だったが、「いつも練習していたところ。点を取るために入ったのだからやってやろうと思った」と昨年から浦和戦4戦3点と浦和キラーぶりを発揮した。森谷は前日結婚を発表したばかり。大島の復帰とともにチーム全てがいい方向へ回りだしての快勝。悲願の初タイトルへ向けて、大きなヤマを越した。

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