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アベランジェ氏死去 FIFA元会長 100歳

[ 2016年8月16日 22:11 ]

アベランジェFIFA元会長

 ブラジル・サッカー連盟は16日、国際サッカー連盟(FIFA)の元会長で、ワールドカップ(W杯)を五輪に並ぶ世界的なスポーツ大会に発展させたジョアン・アベランジェ氏が同日、リオデジャネイロ市内の病院で死去したと公式サイトで発表した。100歳だった。呼吸器系の病気のため7月から入院していた。

 リオデジャネイロ出身。競泳と水球で五輪に出場した。1974年に欧州以外では初めてのFIFA会長(第7代)に就任。98年に辞任するまで、世界的なサッカーの普及に力を注ぎ、W杯本大会の出場チーム数を16から24、さらに32へと次々に増やした。2002年W杯招致では日本開催を支持したが、政治的に対立する欧州の主導で日韓共催が実現すると、ほどなく会長を退いた。

 国際オリンピック委員会(IOC)委員も長く務めたが、FIFA会長時代の不正な金銭受領疑惑が浮上する中、11年12月に辞任した。

 アベランジェ氏は、16年夏季五輪開催都市にリオデジャネイロが選ばれた09年のIOC総会(コペンハーゲン)で、招致プレゼンテーションに登場し、五輪での「私の100歳の誕生日の祝いに参加してください」と支持を訴えた。(共同)

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2016年8月16日のニュース