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手倉森ジャパンへ届け!カズ 最年長更新“魂のエール弾”

[ 2016年8月8日 05:30 ]

<C大阪・横浜FC>後半30分、横浜FCの三浦知良がゴールを決めガッツポーズ

 明治安田生命J2第27節は7日、11試合がキンチョウスタジアムほかで行われ、横浜FCのFW三浦知良(49)はC大阪戦で2点に絡む活躍を見せ、3―2の逆転勝利に導いた。0―2の後半24分から途中出場すると同30分に左サイドから右足で豪快なゴール。自身のJリーグ最年長得点記録を49歳5カ月12日に更新すると、続く同34分には絶妙なパスで2点目の起点となった。リオ五輪のメダルラッシュに追随する活躍ぶりを見せた。

【試合結果 J2順位表】

 代名詞のまたぎフェイントからカズの得点ショーが始まった。0―2で迎えた後半30分の左サイド。カズの両足が2度、ボールの上をまたぐ。どよめく場内。直後、クロスは相手DFにはね返されるが、戻ってきたボールを胸でトラップしながらカットイン。今度は1度、フェイントを入れてから右足一閃(いっせん)。反撃ののろしとなった。

 「あの瞬間、皆が止まって見えたんだ。1回、フェイクしたのが良かった」。究極のゾーンに入っていた。4戦連続で途中出場に甘んじたが、気持ちは先発と同じ。序盤から戦況を見つめ「あのエリアがチャンスになる」と狙いを定めていた。続く同34分には2点目の起点ともなる絶妙パスを供給。中田監督は「今日はカズさんの試合ですよ」と絶賛した。

 リオ五輪では手倉森ジャパンが5失点での黒星発進。カズは言う。「C大阪のホームで2点差を逆転した。最後まで諦めず流れを変えることが大事。国際試合は11人だけじゃない。ベンチを含め全員がそういう思いを持つこと。頑張ってほしい」。まさに身をもってエールを送った。これが不屈のカズ魂だ。

 カズ自身、4月から体幹トレの強度を高めてきた。インターバル走でもトレーナーが6本と言えば7本走った。この日は試合前、競泳のメダルラッシュを見て「勇気をもらった」。リオ五輪の高揚感をピッチ内で示したカズ。8日、コロンビアと戦う手倉森ジャパンに魂のエールは届くか。

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