手倉森J“奇策”で五輪初陣制す 遠藤をアンカー起用4―3―3

[ 2016年8月4日 05:30 ]

メンバー入りした鈴木(左)らとともに練習する遠藤

リオ五輪サッカー男子1次リーグB組 日本―ナイジェリア

(8月4日 ブラジル・マナウス)
 サッカーのリオデジャネイロ五輪代表は2日(日本時間3日)、マナウス市内で調整した。手倉森誠監督(48)は、MF遠藤航(23=浦和)を中盤の底のアンカーに起用する4―3―3の布陣を試し、4日(同5日)に行われる1次リーグ初戦のナイジェリア戦で採用することを明言。試合2日前になってFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)の招集を断念し、FW鈴木武蔵(22=新潟)と入れ替わるドタバタ劇もあったが、気持ちを切り替えて白星をつかみにいく。

 “奇策”で初戦を制する。2日の練習で披露されたのは、基本布陣である4―4―2、あるいは4―2―3―1ではなく、4―3―3だった。手倉森監督は「1戦目の入り方はあれ(4―3―3)でいきます」と明言。初戦を2日後に控えながらシステムを公表する異例の行動に打って出た。

 「耐えて、鋭く攻撃する。そのためのシステム」と指揮官は意図を説明した。同システムは1月のアジア最終予選のサウジアラビア戦などで使用したことはあるが、あくまでもオプションの一つだった。慣れ親しんだ布陣を捨てて初戦を取りにいく構えだ。

 耐えて勝つ。この大会に臨むに当たり掲げたテーマを具現化する。センターバックの前にアンカーのMF遠藤を置くことにより、中央での守備に厚みが出る。時には遠藤が最終ラインに入ることにより、5バックで守ることも可能だ。10年W杯南アフリカ大会では、当時の岡田武史監督が直前合宿中に4―2―3―1から4―1―4―1にシステムを変更。強豪国との対戦を念頭に、中盤の底にアンカーを置き守備を安定させたことがある。その結果、本大会では自国開催以外では初の決勝トーナメント進出を成し遂げた。耐えて、耐えて。その後、機を見て前線の興梠、南野、中島らにカウンター攻撃を託す考えだ。

 この日「誰もが認めるこの世代のエースストライカー」と話していた久保の不参加が正式に決まった。だが、下を向いてはいられない。電話で久保と話した指揮官は「東京五輪に(OA枠で)出ますと言っていた。頼もしいなと思った」という。一番ショックを受けている久保が切り替えているのに、自身が切り替えないわけにはいかない。「このチームはよくアクシデントがある。でも、その分ドラマチックな大会になる」とあくまでもポジティブ。久保の思いも背負い、ナイジェリア戦に臨む。

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