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川崎F15戦負けなし!大久保弾に続いた小林クラブ新6戦連発

[ 2016年7月31日 05:30 ]

<湘南・川崎F>後半、2点目を決め勢い余ってゴールに突っ込む大久保

明治安田生命J1第2S第6節 川崎F3―2湘南

(7月30日 BMWス)
 年間勝ち点1位の川崎FはFW小林悠(28)が後半15分に6戦連続となるゴールを決めるなど敵地で湘南を3―2で下し、第2ステージ首位も守った。連続不敗はクラブ新記録の15試合に伸びた。浦和は敵地で甲府に2―0で勝利。前半45分にFW李忠成(30)が追加点を挙げるなど5バックを敷く甲府を狙い通りのサイド攻撃で攻略し、8戦負けなしで年間勝ち点2位に浮上した。

 大きな3点目だった。2―0の後半15分、橋本の右CKにファーサイドの小林が高々とジャンプし、ゴール左へ。ジュニーニョのクラブ記録を更新する6試合連続ゴールで自己最多タイのシーズン12点目を挙げた。3―2で逃げ切っただけに、結果的には勝利を決めるゴールとなった。

 「いいボールが来た。6試合連続は素直にうれしい。チームが勝つことしか考えていなかったが、その結果が得点になった」

 今季絶好調。小林は、秘けつを聞かれて6月21日に誕生した次男・真翔(まなと)くんの存在を挙げ、「幸せいっぱい、癒やされます」と話す。さらに夫人と体質改善に取り組んだ成果も大きい。得点感覚と守備ラインの裏へ抜ける速さを評価されて日本代表に選ばれながら、ケガで離脱を繰り返していたが、今年はケガもなくチームでフル回転し、代表にも定着した。ハリルホジッチ監督からは昨オフのミーティングでフィジカル強化を宿題にされたが、克服した。9月から始まるW杯アジア最終予選でも日本代表の一員としてロシア行きを狙う資格は十分だ。

 ただ、チームとしては手放しでは喜べない。再三チャンスを逃し、逆に終盤に2点を返された。川崎F移籍後、3年半でリーグ80点目の“節目”を飾った大久保も、シュートはその1本だけで、前線にパスが出ず、かみ合わない攻撃に無言でバスに乗り込んだ。1、2点目の起点となった中村も「決定機もいっぱいあったし、自分たちでそれをフイにしているところがあった」と笑顔はない。クラブ新の15試合負けなし(11勝4分け)で、年間1位、第2ステージ首位をキープしたが、悲願のタイトルへ、ここからが正念場だ。

 ≪6試合以上連続得点は小林が20人目≫ 川崎FのFW小林が第2ステージ開幕戦から6試合連続ゴール。J1での6試合以上の連続得点は小林が20人目22回目(中山雅史、マルキーニョスが各2回)。川崎Fでは05年ジュニーニョの5試合連続を抜き、最多となった。小林が6試合連続得点中のチーム成績は5勝1分け。連続得点期間中が不敗なのは02年の高原直泰(7試合=6勝1分け)93年の三浦知良(6勝)95年の武田修宏(5勝1分け)97年のエムボマ(6勝)15年の宇佐美貴史(6勝)に次いで小林が6人目。

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