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遠藤、6連勝置き土産でリオへ 17日さいたまダービーに気合

[ 2016年7月15日 05:30 ]

スイカ割りの挑戦するリオ五輪代表のDF遠藤

 リオデジャネイロ五輪日本代表の主将を務める浦和のDF遠藤航(23)が、白星締めでブラジルへ旅立つ。14日、チームメートのDF槙野智章(29)が企画した“五輪壮行スイカ割り”に挑戦。スイカを真っ二つに割り、世界の強豪を打ち砕く予行演習を完了した。次節17日はホームで大宮との「さいたまダービー」が待つ。五輪を前にチームでは最後となる試合で、浦和をリーグ初制覇を果たした06年以来10年ぶりの6連勝へ導き、大舞台へ弾みを付ける。

 世界の強豪を打ち砕く準備は、これで万全?だ。練習を終えた遠藤に、むちゃぶり企画が待っていた。「ワタルー。スイカ割って!」。炎天下、スイカ割りの準備を進めていた槙野に呼び止められ「いいですよ」と快諾した。タオルで目隠しされた遠藤は金属棒を持ち、その場で体を5回転させると「頑張ります!」と決意表明。チームメートが用意してくれた壮行の儀式に挑んだ。

 結果は完璧。オーバーエージ(OA)枠でリオ五輪に出場する興梠や西川、李らから指示を受けながらスイカに近づき、豪快に一振りだ。スイカ割りは小学生以来だったが、持ち味の鋭い読みを生かしてクリーンヒットさせると、2振り目で静岡産の特大スイカを真っ二つに割ってみせた。「槙野さんが動画を撮りたいだけでしょ」と遠藤は苦笑いしながらも「リオに送り出してくれるということで、その気持ちを受け取ります」と粋な計らいに感謝した。割れたスイカを持ち上げた興梠も「優勝トロフィー、重っ!」と五輪に絡めて一発ジョーク。2人でサポーターにスイカを振る舞うサービスも見せた。

 これで五輪へ一直線、とはいかない。ブラジル出発前の17日に大宮との「さいたまダービー」が待つ。既に前売りチケットは5万枚を超え、今季初めて当日入場券を販売しない予定。リーグ初優勝を成し遂げた06年以来10年ぶりのリーグ6連勝が懸かり、今季最多5万1674人を集めた6月11日の鹿島戦以上の動員が予想される。「絶対に負けられない。五輪前の最後の試合なので、しっかり勝って気持ち良く五輪に行きたい」。遠藤が左肘じん帯損傷から復帰した守備陣は、2試合連続無失点中と波に乗る。同じさいたま市内を本拠地とする宿敵からの完封勝利を置き土産に、夢舞台へと殴り込みをかける。

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