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ハリル監督、A代表にユーロ講座 世界最高峰教材にチーム強化へ

[ 2016年7月11日 06:10 ]

世界最高峰から学べ!!“欧州選手権講座”の開催を決めたハリル監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が9月のW杯アジア最終予選に向けた直前合宿で“欧州選手権講座”を実施する。10日の決勝フランス―ポルトガル戦を含めた20試合以上を現地で直接視察。関係者によると、指揮官は最新のトレンドを肌で感じ、分析担当にフランスの速攻など特徴的なシーンの映像編集を指示したという。世界最高峰の大会を教材にチームを強化する。

 研究熱心なハリルホジッチ監督が最高の教材を使わないはずがない。関係者によると、指揮官は欧州選手権の映像編集を分析担当に指示したという。試合会場となったリールのアンバサダー、全試合を生中継したWOWOWのアンバサダーを務め、20試合以上を直接視察。テレビ観戦を含めればほぼ全試合に目を通し、各国の特徴を細かくメモに記した。「全ての指導者、選手が欧州選手権を見るべき」と語り、9月のW杯アジア最終予選に向けた事前合宿で世界のトレンドをチームに伝える意向を示している。

 開催国フランスのボールを奪ってからの速攻や、決勝トーナメント1回戦でイングランドを破るなど、堅守で旋風を起こしたアイスランドの守備組織など日本代表が参考にすべきポイントは多い。指揮官が就任から強調する1対1の球際の戦い「デュエル」の激しさもより顕著になった。直前合宿で実施予定の“欧州選手権講座”に先駆けて、代表の大枠グループにいる選手にDVDを配布することも検討中だ。

 指揮官は強豪国がリカバリーのために導入しているマイナス150~180度の液体窒素で体を冷やす冷却医療機器「クライオセラピー」などの情報も積極的に収集。ピッチ内外で得た知識をチームに還元する方針だ。W杯アジア最終予選ではオーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、タイと同組となり、厳しい戦いになることは必至だが、目標はあくまで18年W杯ロシア大会での上位進出。2年後にサプライズを起こすため、世界の潮流に乗り遅れるわけにはいかない。

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2016年7月11日のニュース