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遠藤にMポーズ指令!槙野&森脇 U23主将へ珍エール

[ 2016年7月8日 10:45 ]

リオ五輪でゴールを決めたらうれし涙を流しながらMポーズを披露することを約束した遠藤(中央)。左は森脇、右は槙野

 リオデジャネイロ五輪に日本代表の主将として臨む浦和のDF遠藤航(23)がゴールパフォーマンスを約束した。浦和の最終ラインを構成する森脇良太(30)、槙野智章(29)と特別対談。個性派の先輩から「モンスター」と絶賛された遠藤は、うれし涙をリクエストされるムチャぶりもあったが、温かいエールを受けて大舞台へ弾み!?を付けた。

 湘南から加入した遠藤は今や守備の要として欠かせぬ存在となっている。2月に合流した時から先輩たちは若手とは思えぬ落ち着いた態度やプレーぶりにポテンシャルを感じ取っていた。

 森脇「年齢を感じさせないオーラがありますね。子供が3人いるのもあるのかな。23歳には到底、思えない貫禄がある。合流した時は(自分が)緊張していましたよ。“五輪代表のキャプテンが来たよ…って。すぐイジられるのかな”と。でも、航は謙遜していた。しっかりしているよ」

 槙野「いろいろな選手を見てきたけど、Jリーグ屈指の分析力で余裕を持った男。浦和の特殊なサッカーに簡単になじんで、両脇にいるJリーグ1、2を争うモンスターを操っている(笑い)。言ってみれば、航は俺たち以上のモンスターだよ!俺たちに“戻れ”“絞れ”“上がれ”とバランスを考えてのコーチングやポジショニングは23歳には思えない」

 遠藤「2人ともキャラ濃すぎですよ!自分は(CBの)真ん中をやるなら主導権を握らなければダメだという気持ちでした。表に出ているモンスターをラスボスが締めないと(笑い)」

 槙野「航はクッパ(ゲーム、スーパーマリオのボスキャラ)だな!(笑」

 第1ステージの浦和の失点はリーグ4位。昨季年間5位から安定感はさらに増した。その中で遠藤が守備陣にもたらしたものは大きい。

 槙野「航のカバリングの中で2人は前へチャレンジできるんですよ。カウンター、リスクマネジメント、ラインの上げ下げを仕切ってくれるので、良いバランスが取れるようになった」

 森脇「航が加入して落ち着きというか、自分のメンタルもさらに整ったというか(笑い)。ここのコースさえふさげば、あとは航がボールを取ってくれる、みたいな。そういう感覚にさせてくれる。ボランチもリベロも両サイドバックもできるからプレーも凄い」

 先輩たちはもちろんリオ五輪での活躍を期待している。

 槙野「精神的支柱の主将だから、しっかりコンディションを整えて本番を迎えてほしい。またアジア予選で優勝した時の涙を見たいね。悔し涙ではなくて、うれし涙をまた見たい」

 遠藤「もう泣かないですよ(苦笑い)」

 森脇「本当に頑張ってきてもらいたい。勝ち進めば代表活動が長くなってチームは寂しいけど、その分、航には活躍してほしい」

 槙野「何かパフォーマンスをみんなでやってほしいよね。日本を盛り上げてほしい」

 森脇「槙野、森脇の(両手を使って)『M』ポーズはどう?モンスターの『M』でもあるからね(笑い)」

 遠藤「じゃあ『M』ポーズしますね。“見てますか~”って(笑い)」

 森脇&槙野「マジで!でも、(試合の時間は)寝ちゃっているかも(笑い)」

 ◆遠藤 航(えんどう・わたる)1993年(平5)2月9日生まれ、横浜市出身の23歳。南戸塚中から湘南ユースを経て、11年にトップチーム昇格。今オフに7クラブの争奪戦の末に浦和に加入。U―23日本代表では公式戦19試合2得点。昨年8月の東アジア杯北朝鮮戦でA代表デビューも果たし、国際Aマッチ通算7試合無得点。家族は妻と子供3人。1メートル78、75キロ。

 ◆槙野 智章(まきの・ともあき)1987年(昭62)5月11日生まれ、広島市出身の29歳。広島のジュニアユース、ユースを経て、06年にトップチーム昇格。10年12月にケルンへ移籍。12年1月から浦和に加入した。昨季はJリーグベストイレブンに選出。日本代表には10年1月のイエメン戦でデビュー。国際Aマッチ通算23試合2得点。1メートル82、74キロ。

 ◆森脇 良太(もりわき・りょうた)1986年(昭61)4月6日生まれ、広島県福山市出身の30歳。広島ユースから05年にトップチーム昇格。同ユースの1学年下には槙野、柏木がいる。06、07年とJ2愛媛へ期限付き移籍を経て、12年の広島のJ1優勝に貢献。翌13年に浦和に加入した。国際Aマッチ通算3試合無得点。家族は妻。1メートル77、75キロ。

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