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清武セビリア入団会見 公式戦デビューいきなりレアル、続いてバルサ

[ 2016年7月7日 05:30 ]

セビリアに入団し、ピッチで笑顔を見せる清武(セビリア提供)

 ハノーバーからセビリアに移籍した日本代表MF清武弘嗣(26)が5日、本拠エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンで入団会見に臨んだ。13日から米オーランドで合宿に入り、16日のリバープレート(アルゼンチン)との練習試合が初の対外試合となる見通し。調整が順調に進めば、8月9日の欧州スーパー杯Rマドリード戦で公式戦デビューを飾ることになる。

 セビリアの白いホームユニホームに袖を通し、清武が名刺代わりに片言のスペイン語を披露した。ヘタフェから加入したサラビアとの共同会見。攻撃的MFの定位置を争うライバルを横目に「スペイン語は知らないが、これだけは言える。ビバ(万歳)、セビージャ!」と声を張り上げると、報道陣約30人が集まった会場は笑いに包まれた。

 チームは6日に始動し、猛暑を避けるために練習は午後9時にスタート。13日からは米オーランドで合宿に入る。注目の清武の対外試合デビューは16日のリバープレートとの練習試合になる見通しだ。今季から就任するサンパオリ監督の母国アルゼンチンでリーグ優勝36回を誇り、昨年のクラブW杯で準優勝に輝いた世界的強豪。清武は「試合に出られるなら、どの位置でもやるつもり。でも自分はトップ下で一番輝けると思うので、そこにこだわりたい気持ちもある」と力を込めた。

 順調に進めば、8月9日の欧州CLと欧州リーグの王者が激突する欧州スーパー杯、Rマドリード戦で公式戦デビューを飾る可能性が高い。さらに続くスペインスーパー杯ではバルセロナと激突する。対戦相手はいずれも世界の強豪だが、この環境こそ、さらなるレベルアップを願う清武が望んでいたもの。過去にスペインでプレーした日本人は財前、城、西沢、大久保、中村ら9人いるが、いまだ大きな成功を収めていない。だが、清武は「過去に来た選手は大きな結果ではなくても何らかの結果を残している。僕が来られたのはそういう選手のおかげ。感謝の気持ちを忘れず、次は僕が大きな結果を残したい」と先輩たちへの敬意を口にした。

 会見後にはピッチで写真撮影を行い、芝生の感触もチェック。新天地で力強い一歩を踏み出した。

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2016年7月7日のニュース