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うまスタ管理者も感激!再開の日に備えピッチ上には物資置かず

[ 2016年7月4日 09:30 ]

<熊本・C大阪>熊本での開催に多くのサポーターが駆け付けた

明治安田生命J2第21節 熊本1―5C大阪

(7月3日 うまスタ)
 「うまスタ」を管理する人々も特別な思いで再開の日を迎えた。熊本総合運動公園の坂田礼司・施設管理課長は「あっという間だった。これから日程が立て込んでいる。頑張るしかない。ロアッソには勝ってもらわんと」と感慨深げにスタジアムを見つめた。

 4月14日の熊本地震後には全国から警察機動隊、自衛隊が集結し、約半月の間、最大で約2000人の活動拠点となった。被災地に届ける救援物資の集荷場にもなり「あっという間に物資で埋まった」。コンコースまで積み上げられ、総量は1000トン。それでも、ピッチ、陸上競技場のトラック上には物資を置かなかった。通常週2、3回刈り込む天然芝は、震災直後は「半月くらいは刈り込めなかった」と振り返る。

 5月下旬から益城町の避難所になることが決定し、現在は約30人の避難者が生活する。物資は全てなくなったのは6月下旬。急ピッチで再開の日を迎えた。

 19年ラグビーW杯が行われる同会場は今後、改修も始まる。「復興だけではない。それとプラスアルファ」と坂田氏。熊本の未来が詰まったスタジアムが7月3日、動きだした。

 ▽うまかな・よかなスタジアム 通称「うまスタ」。所在地は熊本市東区平山町2776。天然芝グラウンドで収容人数3万2000人。98年開場から12年までは熊本県民総合運動公園陸上競技場(愛称はKKウイング)と呼ばれ、02年のFIFAワールドカップではベルギー代表のキャンプ地ともなった。その後、所有者の熊本県が同競技場に施設命名権(ネーミングライツ)を導入。熊本市北区に本社を置く山田青果卸売市場が13年2月1日から4年間(年額2500万円)契約で命名権を取得し、「うまかな・よかなスタジアム」の呼称に。ちなみに「うまかな=美味果菜」「よかな=良果菜」は同社の商品登録名。

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2016年7月4日のニュース