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ウェールズ、国際大会初4強 脇役ロブソン・カヌ技ありV弾

[ 2016年7月3日 05:30 ]

<ウェールズ・ベルギー>4強を決めて喜ぶウェールズのベイル(中央)(AP)

欧州選手権決勝トーナメント準々決勝 ウェールズ3―1ベルギー

(7月1日 リール)
 欧州選手権に初出場したFIFAランキング26位のウェールズが、同2位のベルギーに3―1と逆転勝ち。過去唯一出場した主要国際大会の58年W杯ベスト8を上回る、初の4強入りを果たした。今大会最多タイの3得点を挙げているFWギャレス・ベイル(26=Rマドリード)は得点に絡めなかったが、1―1に追いついて迎えた後半10分にFWハル・ロブソン・カヌ(27=レディング)が勝ち越しゴールを挙げた。6日にリヨンで行われる準決勝でポルトガルと対戦する。

 もう弱小国とは呼ばせない。タレント軍団に逆転で快勝。選手、スタッフが全員で肩を組んで歓喜する姿に、ウェールズ快進撃の大きな要因である結束力が表れていた。前半31分にCKから同点ゴールを決めた主将のA・ウィリアムズは「大会に出られて、1次リーグを突破するだけでもうれしかったのに。最高だ」と歓喜の涙を拭った。

 エース頼みとは言わせない。1次リーグ3試合連続得点のベイルに代わり脇役が躍動した。今大会2度目の先発となったFWロブソン・カヌが技あり弾。鋭いクライフターンで相手2人を振り切り、勝ち越し点を決めた。昨季限りで12年在籍したイングランド2部レディングを退団し現在、無所属。「退団を決めたのは、自分で未来をつかみたいと思ったから」と“就職”に向け大舞台で猛アピールした。

 準決勝の相手はポルトガル。累積警告でMFラムジー、DFデイビスが出場停止となるが、コールマン監督は「夢見ることを恐れるな」と力強く頂点を見据えた。

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2016年7月3日のニュース