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宇佐美 2度目の海外挑戦へ!秘策“ギター侍”で信頼関係築く

[ 2016年7月1日 05:30 ]

ドイツへと飛び立つ前に心境を語る宇佐美貴史

 ドイツ1部アウクスブルクに完全移籍する日本代表FW宇佐美貴史(24)が30日、ドイツへ向けて出発した。12~13年シーズン以来4季ぶりの海外挑戦となるが、成功の“秘策”として趣味としているギターを持参。ピッチ外での重要なコミュニケーションツールとして活用していく意向だ。宇佐美は現地到着後、正式にサイン。1日にメディカルチェックを済ませ2日からチームに合流する。

 スーツケース1個に荷物をまとめた宇佐美は大阪空港で、必需品としてトラベルギターと呼ばれる折り畳み式のギターを詰め込んだことを明言。決戦の地、ドイツに“ギター侍”として乗り込む。

 「コミュニケーションツールに?なれれば良いけど…ならんでしょ!」。ひとりツッコミで笑わせ「暇な時間が多くなる。どれだけ趣味というか、リラックスできる環境をつくるかも大事になると思う」と強調したが、チームに溶け込むには実は楽器は有効だ。かつて日本代表FW本田圭佑(ACミラン)がVVVフェンロ(オランダ)に所属していた際には、チームメートの前でピアノを披露。ピッチ外での信頼関係構築に一役を買った例もある。

 1度目の海外挑戦失敗から今回は「ピッチ外でもアクティブに。日本でもそういう生活リズムに変わってきたので、向こうでもアクションを起こしたい」と意気込んだ。最初から通訳をつけずに生活を送る予定で、言葉が不十分な中、ギターの果たす役割は決して小さくない。

 G大阪に復帰後は、主力として14年の3冠獲得に貢献し、日本代表にも定着した。「成長したんだぞというところを、まず試合で証明したい」。もう「残念~!」で終わるつもりはない。ピッチ内外で美しいハーモニーを奏で、2度目の海外挑戦で大ブレークを果たす。

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