手倉森監督 起用選手「皆申し分なし」最終テストでうれしい悩み

[ 2016年6月30日 05:30 ]

南アフリカに勝利し、サポーターの声援にこたえる手倉森監督

国際親善試合 U23日本代表 4―1 U23南アフリカ代表

(6月29日 松本)
 仮想ナイジェリア戦と位置付けた試合で4得点の大勝。それでも手倉森監督の心に残ったのはモヤモヤだった。「ラストチャンスの試合で皆が申し分なく期待に応えてくれた。晴れ晴れしい試合だが、自分の気持ちだけは晴れない。(本大会のメンバーを)選ぶ作業がこれから始まる。試合を終えて、より厳しい決断をしないといけなくなった」。18人を超える選手の顔が頭の中を巡った。

 指揮官は故障明けの中島、室屋を先発起用。中島が2得点すれば、室屋は決勝アシストで復活を印象づけた。センターバックで先発起用した中谷が安定感を見せれば、後半開始から投入した伊東も持ち味のスピードを生かしてチャンスメーク。後半途中からピッチに送り出した豊川、鈴木、松原らを含めた当落線上の選手も猛アピールした。

 アフリカ勢との対戦は3度目。5月にガーナA代表との強化試合を3―0で制したが、相手は欧州組が不在。同月のトゥーロン国際大会でもU―23ギニアに2―1で勝ったが、五輪出場国ではない。今回のU―23南アフリカは五輪出場国で、GKにオーバーエージ(OA)選手を帯同。それでも失点は亀川のハンドで与えたPKによる1点だけで、手倉森監督は「手倉森ジャパンだけに1失点は手を使っちゃいましたね」とジョークでおどけたが、厳しい選考に心境は複雑だった。

 チーム発足から約2年半。練習生を含めて78選手を招集した。7月1日にはOA枠3人を除いた15人に絞り込む。指揮官は「サプライズはあるか?」の質問に「こんなに悩んだ状態になるとは思っていなかった。それがサプライズ」と返した。選手には試合後「託す側と託される側に分かれるだけ。託す側はA代表を目指すだけだ」と声を掛けた。チームの命運をかけた決断。心を鬼にして、苦楽を共にしてきた選手をふるいにかける。

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