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フィテッセ太田宏介「人生変える1年に」欧州2季目へ意気込み

[ 2016年6月25日 11:33 ]

移籍2シーズン目へ強い意気込みを示したフィテッセDF太田宏介

 フィテッセのDF太田宏介(28)が、欧州2年目の新シーズンを「勝負の1年」と位置づけた。25日、日本での休暇を終え、成田空港発の航空機で離日。「今シーズンにかける思いは強い。人生を変える1年にしたい」と移籍2シーズン目へ強い意気込みを示した。

 今年1月に惜しまれながらもFC東京からフィテッセに移籍。「(移籍が決まって)1月の出発ときは違う。(合流直前にフィテッセの)監督が変わったり、チームメートの名前もほとんど分からなかったりという状態だった」と多少の不安を抱えたままでの離日だったというが、今回は「半年やってある程度流れはつかめた」と自信を深めた中での再合流となることを強調。「(半年で)自分のプレースタイルも分かってもらえたし、爆発する準備は整いました」とさらなる飛躍を誓った。

 移籍1シーズン目の昨季は、出場停止となった1試合を除き、出場可能だった13試合すべてに出場。2アシストを記録した。「明確な数字で目標を立てるタイプではない」という太田だが、昨年J1トップの13アシストを記録したFC東京時代も含め、Jリーグでは毎年、前年の数字を上回る結果を残してきただけに、アシストに関しても「二桁は行きたいですね」と話した。

 日本で過ごしたオフには、横浜FC時代のチームメートで、自ら師匠と語る元日本代表MF三浦淳寛氏(41)、さらには横浜の元日本代表MF中村俊輔(38)と交流する機会があったようで、3人で「ずっとサッカーの話をしていました」とサッカー談義に花が咲き、また新たな刺激をもらったという。現在、日本ではオランダリーグの中継がなく、太田自身も「やっぱり目に見える結果を残さないとニュースにならない。得点も取れるサイドバックになりたい」と言う。今季は得意のFKを含め積極的にゴールも狙っていく構えだ。

 もちろん、日本代表復帰も視野に入れている。今月のキリン杯では招集されなかったが、バックアップメンバーに名を連ねるなど、ハリルホジッチ監督の期待も高い。オランダリーグは代表がEUROに出場していない関係もあり、他国リーグより一足早い8月6日開幕を迎える。9月から始まる18年W杯ロシア大会アジア最終予選に向け「コンディションは他の欧州組より良いと思う。(フィテッセの)キャンプからしっかりやっていきたいと思います」と意気込んだ。

 フィテッセとは4年半の長期契約。だが、W杯出場へ向け、ドイツなど主要リーグへのさらなるステップアップも視野に入れている。「夢を見るだけではなくて、まずはエールディビジ(オランダ1部)でまず活躍することが大事。あしたかからギャンギャンやっていきます」と、翌26日のチーム始動へ向け、最後はリップサービスも忘れず機上の人となった。

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2016年6月25日のニュース