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10番奪い返せ!手倉森監督 中島を“テスト生”招集で愛のムチ

[ 2016年6月21日 05:30 ]

南アフリカ戦のメンバーを発表したU―23日本代表の手倉森監督(右)

 日本協会は20日、長野県松本市で29日に行われるU―23南アフリカ代表戦のU―23日本代表21人を発表した。FW中島翔哉(21=FC東京)やFW鈴木武蔵(22=新潟)ら1月のアジア最終予選以後ケガのため離脱していたメンバーが復帰。7月1日に予定されているリオデジャネイロ五輪本大会のメンバー発表2日前に行われる一戦で、最後の見極めを行う。

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 最後の“ふるい”が待っている。都内のJFAハウスで会見した手倉森監督は「復帰組は全力でやれるかどうか。本大会では連戦があるので、1試合やれるぐらいのコンディションでは困る。フィジカルとメンタルが備わっているか。(8月4日のリオ五輪第1戦ナイジェリア戦まで)残された期間で、そこまで持っていけるかどうか」と、見極めのポイントを示した。

 U―23世代は1月のアジア最終予選後、ケガ人が続出。23人中、12人がケガで一時は離脱した。そのメンバーの中で、本大会への影響が心配された中島や鈴木、DF松原やDF室屋らが復帰。長丁場の本大会を戦い抜ける状態に戻せるかが焦点となる。

 招集時は常に背番号10を背負ってきた中島は今回、13番。指揮官は「10番に戻ったら完全復帰かと思うじゃないですか。まだ、(18日の新潟戦で)約20分しか出ていない選手。いきなり元に戻すわけにはいかない。10番に戻す力を、この試合で表現してもらえればと思う」と、まだ“テスト生”であることを示した。

 今回は21人が選出されたが、本大会では18人に絞られる。ヤングボーイズのFW久保ら海外組の選出も濃厚。オーバーエージ(OA)枠としてG大阪のDF藤春、広島のDF塩谷の選出も内定しており、最終的には今回のメンバーから約3分の1が“落選”する見込み。手倉森監督は18人について「枠組みは、もう既にある」としながらも「差し替えも考える」と、話した。本大会に出場する南アフリカと対峙(たいじ)する国内最終戦。最後の最後まで競争させる。

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2016年6月21日のニュース