川澄、米シアトルに完全移籍「まだまだうまくなりたい気持ち」

米シアトルに完全移籍が決定した川澄

　海の向こうから、なでしこ返り咲きだ。ＩＮＡＣ神戸は１７日、元なでしこジャパンのＦＷ川澄奈穂美（３０）が米女子プロリーグのシアトル・レインＦＣに完全移籍することを発表した。

　契約期間は７月１日から今季終了となる１０月までの４カ月間。ＩＮＡＣでの出場機会が減少していた中で正式オファーが届き、「年齢的に“日本で落ち着いてやるのもいい”というのはあるけど、まだまだうまくなりたい気持ちがある」と移籍の理由を明かした。

　２～３月の五輪予選から遠ざかっている代表への復帰にも言及し「シアトルで結果を出して、その先の代表も目指して頑張っていきたい」と抱負。ベテランの域に差しかかる年齢ながら「相手との駆け引きや、ひとりでできることは無限に増やせる」と個の成長を誓った。

　１４年にシアトル・レインに加入した際は期限付き移籍だったものの、今回は退路を断った完全移籍。背番号は代表で初めて背負った「３６」に決まり、ビザが発給され次第、米国へと旅立つ。

　▽シアトル・レインＦＣ　ワシントン州シアトルに本拠地を置くＮＷＳＬに所属する女子のプロチーム。１２年１１月に創設され、１３年からリーグに参戦。１４、１５年とともにレギュラーシーズンで１位も、プレーオフの末に準優勝。今季は８試合を終えた時点で１０チーム中６位。米女子代表ＧＫソロや同ＦＷラピノー、なでしこジャパンＭＦ宇津木が在籍。