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川崎F、大一番前に非常事態!憲剛欠場濃厚 代役大塚「楽しみ」

[ 2016年6月18日 05:30 ]

中村の代役最有力の大塚

明治安田生命J1第1S第16節 川崎F―福岡

(6月18日 レベスタ)
 川崎Fは18日、アウェーで福岡と対戦する。勝って2位の鹿島が神戸に敗れれば初のステージ優勝が決まる。大一番を前に主将の中村憲剛(35)が腰と背中を痛めて欠場することが濃厚となった。16日の練習中に痛めたもので、17日は練習も行わずクラブハウスで治療を受けた。代役は今季トライアウトを経て加入した大塚翔平(26)で、J1では6年ぶりの先発で勝利を呼び込む。

 練習が始まってもピッチに中村の姿はなかった。痛めた腰と背中のケアをクラブハウスで受けただけ。帰り際に「粘ります。何が何でも。だいぶよくなっている」と、試合当日まで回復に努めることを明かしたが、状況は厳しそうだった。

 前日の練習中に違和感を覚えながら、最後まで練習した。「前触れはなかった。こういうタイミングでこうなる自分を呪うよ」と厳しい表情。以前も腰痛が出ることはあったが、最悪の時期での再発に顔をしかめた。

 だが、大一番で主将を欠きそうな非常事態にも、他の選手に動揺はなかった。中村に代わってキャプテンマークを巻く大久保は「一つになってやるしかない。勝ちたい、それだけ。2試合勝てば優勝できる、そのうちの1試合ですから。(中村)憲剛さんだけでなく、ベンチに入れない選手のためにも戦いたい」とチーム一丸で戦うことを強調。日本代表FW小林も「みんな変わらず練習も集中していた。やるだけ」と前を向いた。

 中村の代役でトップ下に入るのは大塚だ。今季トライアウトを経てJ2北九州から加入し、リーグ戦は2試合に途中出場しただけ。J1での先発はG大阪時代の10年4月24日のFC東京戦以来3試合目だ。G大阪の下部組織出身で宇佐美と同期。得点感覚に優れているがおとなしい性格で、移籍当初は紅白戦でたった一人メンバーから外れることもあった。だが、川崎Fのスタイルに慣れると、5月25日のナビスコ杯仙台戦は先発して2得点。最近はベンチ入りも多くなっていた。

 J1では通算8試合1点。大塚は「チャンスだと思う。チームが大事な時で少しはプレッシャーもあるが、楽しみ。早く試合がしたい」と意気込んだ。ロッカーでは毎日のようにチームメートからいじられている愛されキャラが大抜てきに応える。

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