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清武 強豪セビリアへ移籍決定 4年契約で合意

[ 2016年6月11日 05:30 ]

7日のキリン杯決勝、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の前半、先制ゴールを決めた清武

 スペイン1部の強豪セビリアは10日、ドイツ2部降格が決定したハノーバーから日本代表MF清武弘嗣(26)を4年契約で獲得することで合意したと発表した。ドイツ紙によれば移籍金は650万ユーロ(約7億8700万円)。リオデジャネイロ五輪に出場するU―23日本代表のオーバーエージ枠候補にも名を連ねる清武は現在、国内でオフを過ごしているが、来週にはスペインに入り、メディカル検査を受ける予定だ。

 清武に対する期待の大きさの表れだった。獲得発表後に更新されたセビリアの公式サイトに「ようこそセビージャへ KIYOTAKE!」と日本語のメッセージが掲載された。今季は欧州リーグで史上初の3連覇を達成。来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を持つ強豪が、清武の新たな舞台となる。

 その攻撃センスは日本代表のハリルホジッチ監督も高く評価しており、7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では右脇腹負傷中の香川に代わってトップ下を務め、先制ゴールを決めた。欧州に渡って4年。在籍したニュルンベルク、ハノーバーではいずれも降格の憂き目にあったが、厳しい経験が無駄でなかったことを証明した。

 セビリアはアルゼンチン代表の技巧派MFバネガが退団の見通しで、定位置をつかむ好機は十分にある。世界最高峰のリーグと言われるスペイン。日本人選手は現在、乾(エイバル)に続き2人目となる。過去には中村俊輔、城彰二、大久保嘉人らが挑戦したが、成功は得られなかった。清武の新たな挑戦が始まる。

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2016年6月11日のニュース