広州恒大に４億円賠償命令　契約違反で日産に　広告入りユニ着用せず

　サッカーのアジア最強クラブを決める昨年の試合で中国の広州恒大が別の広告の入ったユニホームを使用したのは契約違反だとして、スポンサー契約を結ぶ日産自動車の中国合弁会社が損害賠償を求めた訴訟で、広東省広州市の裁判所は広州恒大に約２４７８万元（約４億円）の支払いを命じる判決を出した。広州恒大が９日までに明らかにした。

　日産側は、約３２４４万元の賠償と、広告料のうち未払い分の２４００万元の支払い免除を求めていた。判決では支払いの免除は認められなかった。中国メディアによると、両者のスポンサー契約は一昨年２月から今年１月までで、契約料は約１億６千万元だった。

　広州恒大は昨年１１月のアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）の決勝第２戦で、日産側の許可なしに広州恒大の親会社の傘下にある保険会社「恒大人寿」の名前が入ったユニホームを使用した。（共同）