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福岡 ナビスコ杯初の8強入り!逆境に燃えた金森が2発

[ 2016年6月6日 05:30 ]

新潟戦の前半、3点目のゴールを決め喜ぶ福岡・金森

ナビスコ杯予選リーグB組 福岡4―2新潟

(6月5日 レベスタ)
 ナビスコ杯史上初の8強入りを決めた!!福岡は0―1の前半16分にU―23日本代表候補FW金森健志(22)が同点弾を叩き込むと、3分後にはFW平井将生(28)が逆転弾。同37分にも金森が追加点を挙げ、後半23分には途中出場のFW城後寿(30)が体を投げ出してヘディングを決め、4―2で新潟に大勝した。鳥栖と柏が1―1で引き分けたため、勝ち点9の福岡がグループリーグ2位でノックアウトステージ進出を決めた。

 金森の2発が8強に導いた。前半16分、MF鈴木からのロングボールに猛然と走り込んだ。前に出てきた相手GKがボールに触れず、DFと競り合いながらも無人のゴールに冷静に叩き込んだ。

 「諦めずに入っていけたのがデカかった」

 決勝弾も決め、プロ初となる2得点と3得点に絡む活躍で勝利に貢献。井原監督は「勝利することができて良かった。4点取ったことは我々にとって大きなこと」と振り返った。

 前線で躍動した。指揮官から「守備をしながら前に行くパワーがある」とこの日は2列目に入った。献身的な守備とスピードで攻撃のリズムをつくり、同点弾の3分後にはFW平井の逆転弾を“アシスト”。「将生さんは裏を取るのがうまいので。自分らしくはなかったけど、パスも出していかないと」と裏のスペースに抜け出す平井に絶妙な縦パスを送った。前半37分には、FW邦本、平井とつなぎ、ラストパスに右足を合わせ、ゴール左のサイドネットに突き刺した。「決めるだけだった」。丁寧なプレーを心がけ、結果につなげた。

 逆境に燃えた。5月4日のリーグ戦大宮戦でJ1初ゴール。しかし、その後はチームで結果を残せず、U―23日本代表のトゥーロン国際大会メンバーから漏れた。2日のリーグ戦名古屋戦では出番なし。「実力が足りないと実感したし、結果を残してやろうと強い気持ちでやった」。最後のチャンスと挑んだ一戦。ハットトリックまであと一歩と迫り、「狙っていた。まだまだ行けた」と苦笑いしながらも、悔しそうな表情を見せた。

 見つめる先は五輪舞台だ。「満足せずに残り1カ月しかないので、結果を残すために努力してリオの切符をつかみ取りたい。五輪で活躍する姿を見せられるよう、まずチームで頑張りたい」。11日はリーグ戦アウェー甲府戦。「甲府戦は決戦。良い流れで勝って、福岡に帰ってきたい」と金森。J1残留へ、ナビスコ杯初8強をリーグ戦での浮上のきっかけとする。

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2016年6月6日のニュース