Ｊ１最下位の福岡がナビスコ杯８強入り　井原監督「リーグ戦でも上に」

ナビスコ杯予選リーグ最終節 福岡４―２新潟

（6月5日 レベスタ）
　福岡が７チーム中６位からの大逆転で、クラブ史上初のナビスコ杯８強入りを決めた。

　就任１年目でチームを５年ぶりのＪ１昇格へと導いた昨季に続き快挙を成し遂げた井原正巳監督（４８）は「選手が９０分間勝利のために集中力を保ちながら走り続けてくれた結果。本当に良かったなと思います」とホッとした表情を浮かべた。

　開始早々にバックパスを奪われて先制点を許す苦しい展開。だが、リオデジャネイロ五輪メンバー入りへ執念を燃やす金森が同点弾、逆転アシストを含む２得点１アシストと大活躍するなど若手とベテランが融合して勝利をもぎ取った。

　勝利後、柏が１―１で鳥栖と引き分けて予選リーグ突破が決定。「初めてのことなのでチームにとっては素晴らしいこと」と史上初の８強を称えた井原監督だったが、Ｊ１リーグ戦で現在最下位ということも踏まえ「もっともっと強いチームになっていかないといけない。これに満足することなく、リーグ戦でも少しでも上にいけるように、またいい準備をしていきたい」と気を引き締めた。