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ハリルJ最多!岡崎凱旋弾から7発 本田抜きでもドバドバ

[ 2016年6月4日 05:35 ]

<日本・ブルガリア>前半、岡崎は先制ゴールを決める

 サッカー日本代表は3日、愛知県の豊田スタジアムでブルガリア代表とキリン杯準決勝を行い、7―2で大勝した。前半4分にFW岡崎慎司(30=レスター)が先制点を挙げると、その後はゴールラッシュ。ハリルジャパン最多となる7得点を奪った。岡崎は代表通算49得点とし、50点まであと1点とした。欧州勢相手の7得点は日本代表史上最多得点で、対ブルガリア戦初勝利となった。日本は7日の決勝でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。

 大黒柱を欠く影響を、全く感じさせなかった。左膝裏に痛みを抱える本田の起用を見送った一戦で、大量7得点。就任後の最多ゴールを記録したハリルホジッチ監督は「まだまだ本田のことは信頼しています」とした上で「本田がいなくても彼らはいいプレーができる。攻撃のレベルは高く、スペクタクルだった。ブラボーと祝福したい」と満足げだった。

 口火を切ったのは岡崎だ。前半4分、柏木の浮き球のパスに反応。最終ラインの裏に抜け出して頭で合わせた。「(柏木)陽介が持ったら抜け出すイメージ。ブルガリアが(裏を狙ったプレーが)苦手だと頭に入っていた」。電光石火の一撃で史上3人目の国際Aマッチ通算50点に王手をかけた。今季加入したレスターでミラクルVに貢献。攻守に献身的なプレーを見せ、本場の英国メディアで陰のMVPと言われるほど高い評価を受けた。前半に出場したこの日も、攻守に存在感を発揮。凱旋試合でプレミア王者の実力を見せつけた。

 トップ下に入った香川も2得点。ハリルホジッチ監督の就任後、初めて同時先発した清武とのコンビは光った。速い球離れで相手のプレスをいなし、2人の連係から何度も好機を演出。右サイドの小林悠も裏に抜け出す効果的な動きを繰り返して、前半35分には香川のゴールを演出した。清武は「よく連係できていた。100点ではないけど、ある程度できたと思う」と手応えを口にした。宇佐美、浅野ら途中出場の選手も得点を重ね、定位置争いは激しさを増している。

 過去1分け4敗のブルガリアから初白星を記録。初タイトルを懸けた7日の決勝ではボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。ハリルホジッチ監督は「母国との対戦はうれしい。チームはいい道を歩いている。この道を歩けば9月のW杯最終予選にいい形で入っていける」と力を込めた。事前合宿では縦に速い攻撃、ボールを失ったら6秒以内に奪い返す守備など、ポイントを箇条書きした紙を宿舎に張り巡らせるなどチームの強化に余念はない。10年W杯南アフリカ大会以降、チームの中心に君臨してきた本田不在の中での大勝は、新時代の幕開けを予感させた。 

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2016年6月4日のニュース