×

【加茂周の視点】攻守に光 大量点呼び込んだ岡崎の“タメ”

[ 2016年6月4日 11:43 ]

<日本・ブルガリア>前半、岡崎は先制ゴールを決める

キリン杯・準決勝 日本7―2ブルガリア

(6月3日 豊田ス)
 プレミアリーグを制して戻ってきた岡崎は一皮むけた印象で、自信を持ってプレーしていた。前半4分の先制点は柏木のパスに絶妙のタイミングで抜け出して決めた。裏を狙う動きは岡崎の持ち味。これで代表通算49得点となったが、3回に1回、オフサイドを切り抜けられれば、得点はまだまだ増えていくだろう。

 岡崎は前線でポイントをつくれるため、チーム全体も前へ前へと連動できていた。それが大量得点につながった。守備でも精力的に動いて相手の攻撃を遅らせるなど、得点以外の場面でも役割を果たした。逆に岡崎が交代した後半はプレスのタイミングが遅れて攻撃もちぐはぐになり、余計に岡崎の存在がクローズアップされた格好だ。

 2得点の香川は岡崎との連係が良かった。トップ下ながら自分でボールを持つのではなく、積極的に岡崎の動いたスペースを狙っていた。前半27分に長友のクロスを頭で決めた場面もポジション取りが光った。腰を痛めたのは心配だが、交代するまでは非常に安定していた。岡崎と香川の活躍で、本田不在の影響は感じられなかった。(元日本代表監督)

続きを表示

2016年6月4日のニュース