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小林祐、本田「後継指名」に応える 磐田24歳エース4戦連発だ

[ 2016年5月29日 05:30 ]

真剣な表情でフリーキックの練習をする小林祐

明治安田生命J1第1S第14節 磐田―川崎F

(5月29日 等々力)
 4戦連発ゴールで胸を張って代表に行く。日本代表に初選出された磐田MF小林祐希(24)が、29日の敵地・川崎F戦で自身初の4試合連続得点を狙う。強気な発言とプレースタイルが似ていることからFW本田圭佑(29=ACミラン)に“後継指名”された注目株。首位相手にネットを揺らし、30日からの代表合宿に弾みをつける。

 周囲の喧騒(けんそう)をよそに、小林祐は落ち着き払っていた。日本代表選出後、初めての公式戦。相手は首位の川崎Fと、舞台は整った。「周囲を驚かせるプレーで、得点やアシストにつなげたい」と虎視眈々(たんたん)と自身初の4戦連発を狙う。

 見て学ぶ。川崎Fの得点数はリーグトップの26得点。同じプラチナ世代のMF大島は欠場するが「本能で戦っている。あのメンタリティーを持つ選手はいない」というFW大久保やMF中村ら攻撃陣の破壊力は抜群。「プレーを盗める選手がたくさんいる。同じピッチに立たないと得られない楽しみがある」と腕をぶした。

 26日の代表初招集を受け「いきなり10番でも問題ない」などと豪語。初顔らしからぬ強気な発言だったが、本田やMF香川ら常連組が歓迎したことに「それは良かった」と安ど。「(代表合宿では)自己紹介でそれなりの笑いを取れるようにしたい」と、さらなるアピールを誓った。この日の前日練習では居残りでFK練習を敢行。代表でFKキッカーを務める本田は「(小林祐が)うまければ蹴ればいい」と語っており、川崎F戦でFKをねじ込めば、キッカーの座が巡ってくるのも夢ではない。

 期待に応える。28日は磐田市内の公共施設で磐田サポーターが企画した「小林祐希展」が催された。小林祐の小学校時代のユニホームやプレー写真など貴重な品々が展示された。開催前日は「一人も来なかったらどうしよう」と心配していたが、約300人のファンが来場するなど、人気も急上昇中だ。

 「思い描いたゴールへの道筋をつくっているから、自分にゴールが生まれる」。ただのビッグマウスではない。今日のピッチで真価を発揮する。

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2016年5月29日のニュース