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U23日本、岡ちゃん流V字回復誓う 手倉森監督“必要な屈辱”

[ 2016年5月29日 05:30 ]

27日イングランド戦でシュートを放つ植田

トゥーロン国際大会1次リーグB組 U―23日本代表0―1U―23イングランド代表

(5月27日 フランス・トゥーロン)
 トゥーロン国際大会に出場し1次リーグで敗退したU―23日本代表は28日、帰国の途に就いた。手倉森誠監督(48)はマルセイユ・プロバンス空港で取材に応じ、1勝3敗でB組4位に終わった今大会を振り返るとともに、リオ五輪本大会での“岡ちゃん流V字回復”を誓った。

 リオで真価を発揮するために、必要な“屈辱”と受け止めた。27日のイングランド戦では前半にPKを与え0―1で敗戦。わずか1勝しかできず1次リーグで敗退した。それでも、手倉森監督は「今回、負けは欲しかった。負けはしたけど惨敗したわけじゃない。ある程度やれそうだと、俺だけじゃなく選手も思っていると思う」と、前を向いた。

 良い前例がある。岡田武史監督が率いた10年W杯南アフリカ大会では、事前キャンプの強化試合で結果が出ずに本大会に臨んだが、自国開催以外の大会では初めてW杯で1次リーグを突破した。指揮官は5月11日のガーナA代表戦後、岡田氏と会談しており「悔しい思いをして挑んだ方が良いという話もした」と、明かした。今大会は結果が出なかった。だが、まだ本番ではない。「ここで運を使い果たすより、もがいたり、苦しんだりした方が良い。(今回のように)不安なことも起こる。でも、後は成功するだけ」と、本大会を見据えた。

 もちろん、準備も怠らない。指揮官はチームを離れて、ブラジル視察へ出発した。本番と同じ行程で直前キャンプ地のアラカジュや試合会場のマナウスなどを回る。「大使館や総領事館に行って応援を要請します」と周辺環境を整える意向だ。

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2016年5月29日のニュース