Ｕ―２３のＭＦ大島「代表は目標」さらなる飛躍誓う

　リオデジャネイロ五輪への強化のため、２３歳以下で争うサッカー男子のトゥーロン国際大会に参加している日本は２７日午後５時１５分（日本時間２８日午前０時１５分）から、１次リーグＢ組最終戦でイングランドと当たる。フル代表に初招集されたＭＦ大島（川崎Ｆ）は「代表は目標だった。いろいろなことを学び、五輪にも生かしたい」とさらなる飛躍を期す。

　日本は既に敗退が決まっており、同じくフル代表に選出された浅野（広島）はチームを離れた。大島は守備陣に負傷者が多い事情を考慮して最終戦まで戦う。Ｂ組最強のイングランドには３人の守備的ＭＦで臨みそうで、大島のかじ取りは流れを大きく左右しそうだ。

　中学、高校を「サッカー王国」静岡の強豪、静岡学園で育ったリオ五輪世代屈指の技巧派。タッチの細やかさや相手の逆を取るセンスは抜群で、川崎でもパスサッカーの根幹を担う。

　身長１６８センチと体格には恵まれず、守備の淡泊さは課題だ。改善されてはいるが「球際で強く、縦に速い印象がある」というフル代表への挑戦は殻を破る戦いにもなる。年代の垣根をまたぐ国際舞台での経験を積み、スケールの大きなＭＦへと成長できるか。（共同）