フィテッセ太田が帰国「楽しくやれた。笑いもとれた」

６月１１日にびあ出版から発売される初の自伝本「ぼくの道」を持ってポーズを取る太田

　オランダ１部フィテッセＤＦ太田宏介（２８）が２０日、２０１５～２０１６シーズンを終え成田空港着の航空機で帰国した。

　１月にＦＣ東京から完全移籍で加入。出場停止の１試合を除き、出場可能だった１６試合すべてで先発出場を果たした。機内では寝なかったようで、眠い目をこすりながらも「生活、言葉の壁も大変なことはあったけど、楽しくやれた。笑いもとれた。それはＦＣ東京のときと一緒。どこの国でもやっていけるのは分かった」と充実した表情。持ち前の明るさでオランダの生活にもすっかり慣れ、チームメートともすっかり打ち解けたという。

　チームは９位に終わり「欧州リーグの出場権獲りたかったから残念」と悔しさものぞかせたが、「２アシストくらいだけど、得点に結びつかなかったけどチャンスもたくさん作った。オランダはウィングに特徴あって、１対１を仕掛けてくる。Ｊ（リーグ）ではなかなか出来ない経験ができた」と移籍１年目を振り返った。

　また、期待される日本代表復帰についても太田は「やっぱりプロサッカー選手である以上、目指す場所」と強調し「個人としてはまずはオランダサッカーに慣れて、さらに来季に向け良い準備をする。そこで結果を残すことで代表につなげていきたい」と意欲を示した。