どうなる浦和…三菱自動車が日産傘下となり、筆頭株主変更も

[ 2016年5月13日 05:30 ]

NISSANのロゴが入ったユニホームを着た中村(左)と競り合う三菱のロゴが入ったユニホームをきた槙野(右)

 燃費データ不正問題に揺れる三菱自動車は12日、日産自動車の傘下で経営再建を目指す資本提携業務で基本合意。これを受け、J1浦和の運営に影響が及ぶ可能性が高まった。日産はJ1横浜、三菱自動車は浦和の筆頭株主。同一グループが複数のJクラブの株式を保有することはJリーグ規約に抵触するため、状況次第では浦和の筆頭株主変更に発展する可能性が出てきた。

 Jリーグ規約は第3章25条【Jクラブの株主】で、クラブ経営に関与できるほど株式保有率の高い企業が、他クラブの経営に関与できるほどの株式保有率の高い企業の株を大量に保有することを禁じている。公平性を担保するための規約で、横浜の株式74・59%を保有する日産自動車が、浦和の株式50・63%を保有する三菱自動車を傘下に入れたことで、この規約に抵触する可能性が高い。

 Jリーグの村井チェアマンは出張先の大分から帰京して羽田空港で対応。「詳細な状況をまだつかめていない。まずは情報収集をしたい。1つのオーナーが2つのクラブを支配することを制限する条項がJリーグ規約にある。そこに該当するかどうかの問題になる」と説明した。「会社の支配関係は資本だけでなく取締役の過半数を押さえているかなど資本政策によって変わる。弁護士など専門の立場の人も入れて検証する必要がある」と続けたが、日産自動車による三菱自動車株の保有率は34%になる予定で筆頭株主になる。さらに日産は三菱自動車に会長を含め取締役4人を派遣。影響力は大きい。

 浦和は93年のJリーグ開幕後、三菱自動車の完全子会社だった時期もある。現在は地元企業も出資するなど三菱色は弱まっているが、今回の一件がJリーグ規約に抵触すると判断されれば、三菱自動車は浦和の株式を手放す必要がある。そうなればクラブは筆頭株主変更という大きな局面に向き合うことになる。浦和の淵田敬三社長は「まずは事実関係を整理したい。チームを心配させないことが大切。今後もリーグと三菱自動車から情報を集めたい」と語った。Jリーグのリーディングクラブに起きた親会社の資本提携問題。今後の動向から目が離せない。

 ◆Jリーグ規約第3章第25条【Jクラブの株主】(5)Jクラブは、直接たると間接たるとを問わず、他のJクラブまたは当該他のJクラブの重大な影響下にある法人の経営を支配しうるだけの株式(社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)を保有している者に対し、自クラブまたは自クラブの重大な影響下にあると判断される法人の経営を支配できるだけの株式(社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)を保有させてはならない。

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