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U23ガーナ戦メンバー発表 柏MFスピードスター伊東純が突破口

[ 2016年5月7日 05:30 ]

会見中、笑顔を見せる手倉森監督

 日本サッカー協会は6日、11日に佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムでガーナのA代表と対戦するU―23日本代表メンバー23人を発表した。都内のJFAハウスで会見した同代表の手倉森誠監督(48)は対アフリカ勢対策として、4―4―2のフォーメーションで臨むことを明言。8月4日のリオデジャネイロ五輪1次リーグ初戦のナイジェリア戦に向けて準備を進める。

 五輪本大会の行方を占う上で、最も重要な初戦のために対策を進める。手倉森監督は「ガーナはナイジェリアを想定するにはふさわしいチーム。アフリカ勢との対戦において、どう工夫しなければいけないかをつかみたい」と親善試合の狙いを明かした。手倉森ジャパンが発足してから約2年半たつが、アフリカ勢との対戦は初めて。8月4日に向けてイメージを膨らませる。

 システムは4―4―2を採用する。1月のリオ五輪アジア最終予選は4―4―2。3月のポルトガル遠征では「世界仕様」として4―2―3―1で臨んだ。しかし、アフリカ勢の分析を進めた結果、元に戻す考えに至った。「(中盤が)間延びする状況が見られた。アフリカ勢との戦いで、オープンな展開に付き合うと身体能力の差でやられてしまう。(前線と最終ラインを)コンパクトに保つために4―4―2でトライしたい」と説明した。“殴り合い”には付き合わない。あくまで日本が主導権を握るためのフォーメーションだ。

 仕留める武器も用意した。昨年11月の神奈川合宿以来、約半年ぶりに柏MF伊東純を招集した。今季、甲府から柏に移籍。当初は右サイドバックとしてプレーしたが、右MFへコンバートされると2試合連続得点を記録するなど結果を残している快足アタッカーだ。指揮官は「ゴールに直結するプレーを見せている。アフリカ勢を驚かせるスピードスターとして、いいタイミングで使えれば」と、期待した。

 この試合は熊本地震の復興支援チャリティーマッチでもある。「勝利を目指す姿勢を被災地にも示せればいい」という指揮官。4―4―2で試合をコントロールして、最後はスピードを生かした攻撃でゴールを割る。ナイジェリア戦に向けた戦い方の手応えをつかむとともに、被災地を元気づける勝利もつかむ。

 ◆伊東 純也(いとう・じゅんや)1993年(平5)3月9日、神奈川県横須賀市生まれの23歳。逗葉高から神奈川大に進学し、3年時の13年に関東2部で得点王。15年に甲府に加入して3月14日の名古屋戦でJデビュー、同5月2日の鹿島戦で初得点。今季から柏に加入。1メートル76、68キロ。利き足は右。

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