英紙担当記者、岡崎の貢献度を称賛「存在価値は計り知れない」

[ 2016年5月4日 10:05 ]

3月のニューカッスル戦で、オーバーヘッドキックでゴールを決めたレスターの岡崎

 サッカーの母国イングランドの地元紙記者2人が、レスターのFW岡崎に関して特別寄稿した。スポニチでは2日連続で紹介。第1回はレスター・マーキュリー紙のロブ・ターナー記者で、チームに密着する番記者ならではの視点から日本代表ストライカーの素顔、初優勝への貢献度、エースFWバーディーとの関係などについて執筆した。

 いつも笑顔を振りまく、礼儀正しい好青年――。それがシンジの第一印象だった。私の目に間違いはなく選手やコーチ、クラブスタッフと話をしても「シンジはナイスガイ」と口をそろえる。ラニエリ監督も一緒で少し前には彼のことを「我が息子」と呼んだこともあった。誰からも慕われる愛すべき存在。それが番記者を務める私から見た「岡崎慎司像」である。

 もちろんピッチ内でも彼の存在感、貢献度は極めて大きい。フィールドを広く走り回って攻守の両局面で顔を出す。守備では彼のプレッシングがチームの武器になっていたし、攻撃でも1・5列目から前線に飛び出すことで厚みを加えていた。彼がヘトヘトになるまで駆け回ることでレスターのインテンシティー(プレー強度)はマックスまで高まっていたのだ。今季はFWバーディーとMFマフレズ、MFカンテの活躍が目立ったが、シンジも間違いなく「アンサング・ヒーロー(縁の下の力持ち)」である。

 もう一つ注目すべきはバーディーとのコンビネーションだ。シーズン開幕当初に起きたバーディーによる「人種差別発言疑惑」で2人の関係に不安を感じていたが、試合を重ねるにつれ、良質の連係プレーを奏でるようになった。バーディーのやや後方の位置でシンジが献身的に支える。だからバーディーも昨季の5ゴールから今季は22ゴール(36節終了時)へ得点を増大できたのだろう。彼もシンジについて「プレースタイルが俺と似ている。FWでありながら敵を追い掛け回すし、味方のパスがそれても諦めずに追い掛ける。とにかく運動量がすさまじい。対峙(たいじ)するDFは1秒たりとも気が抜けない」と褒め称えている。

 もちろん、シンジを高く評価しているのはサポーターも同じだ。第36節までに24回も途中交代を命じられているが、ホームゲームでは、そのたびにスタンディングオベーションが起きている。献身的に走り回るシンジの貢献度を、ファンも深く理解しているからだ。ピッチ内外ですぐにチームへ溶け込んだシンジの存在価値は計り知れない。

 ▽バーディーの人種差別発言 昨年7月にカジノで、ポーカーをしていた際に手持ちの札をのぞかれたとして東アジア系の男性に「ジャップ」と差別用語を3度繰り返した。同8月に英紙サン(電子版)にその様子を収めた動画が掲載されたことを受けて、バーディーは「心の底から謝りたい。全責任は自分にあり、ふさわしい行動ではなかった」と謝罪。クラブは罰金と、人種の多様性に関する講習を受けさせる処分を科した。

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