J2熊本 29人全員で感謝の再出発!巻「もう言い訳なし」

[ 2016年5月3日 05:30 ]

練習が再開されランニングするJ2熊本の巻

 J2熊本は2日、休止していた全体練習を熊本市内で再開した。熊本地震の影響で4月15日以降、17日ぶりのトレーニング。練習前にはセンターサークル上で円になり、犠牲者に黙とうをささげた。また、会場が未定となっていた22日の第14節ホーム水戸戦は柏サッカー場で午後3時開始で行われることも決まった。

【J2順位表 熊本日程】

 ピッチには大きな声が飛び交った。熊本地震以降、所属する29人全員が初めて顔をそろえた。「きょうできたことは非常に幸せ」と清川監督が語ったように、ボールに触れる選手らの顔には自然と笑みがこぼれた。

 午前の練習前に選手、スタッフがセンターサークル上で円になり、犠牲者へ黙とうをささげた。J2熊本のリスタート。だが、そこにはサッカーに再び打ち込めるという以外にも大きな意味が込められている。元日本代表のFW巻は「練習ができる場所を与えてもらって、熊本の皆さんに感謝。もう言い訳なしで、やるしかない」と誓った。復興のシンボルとなることが最大の使命だ。

 4月16日未明に最大震度7を記録した本震後、多くのスタッフや選手が車中泊など不便な生活を強いられた。活動拠点を一時的に熊本県外に移す案も出ていたが、21日に開いた全体ミーティングで熊本のために残って活動することを決めた。余震も続き、避難生活が続く選手もいる中、25日から自主トレーニングを開始。サッカー教室や避難所でのボランティアなどを行い、巻は約30カ所の避難所にも赴いた。

 現在も4人がクラブの用意した宿泊地で生活する。住んでいた益城町の実家には危険を示す“赤紙”が貼ってあるGK畑は「車中泊や避難所のテントで寝たり。夜は余震が怖くてなかなか寝られなくて。昼間になると眠くなったりしていた」と振り返る。今週末には実戦形式の練習を取り入れる方針だが清川監督は選手のコンディションについて「まちまち。2週間でどこまで上げられるか。29人で乗り越えていかないといけない」と苦しい戦いを覚悟した。

 チームは5試合の中止を経て15日のアウェー千葉戦(フクアリ)でリーグ戦に復帰。険しい道のりは続くが、今なお避難所での生活を余儀なくされている人のことを思えば弱音は吐けない。逆境をはね返し、サッカーの底力を見せる。

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