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槙野が!西川が!練習再開の熊本訪問、子供たちにも笑顔届けた

[ 2016年4月26日 05:30 ]

熊本でサッカー教室を開き、被災地の子供たちと記念撮影に納まる浦和・槙野(前列中央)と熊本・巻(右端)ら

 熊本地震の被災地を支援するため、日本代表DF槙野智章(28)、同GK西川周作(29)ら浦和の4選手に神戸の2選手を加えたJ1の6選手が25日、熊本市内のグラウンドでJ2熊本の選手とともにサッカー教室を開いた。熊本の選手はこの日から同市内で自主トレを開始。5月15日の千葉戦(フクアリ)でのリーグ戦復帰に向け、一歩を踏み出した。

 日帰りの被災者支援。J1の首位に浮上した24日の川崎F戦翌日に浦和の選手が動いた。20日にもオーストラリアでACLシドニーFC戦を行うなど過密日程のさなか、発起人は大分県出身の西川。「何かできることはないか」と選手会などに相談し、午後からJ2熊本が行うサッカー教室に合流する形で訪問が実現。幼稚園児から高校生まで約200人と体を動かし「楽しそうにボールを追いかけて楽しんでくれてサッカーの素晴らしさを再認識する良い機会になった」と振り返った。

 約1時間のミニゲームの中で豪快なオーバーヘッドキックを披露した槙野は「サッカーボール一つでいろんな人が元気になれる。希望を持てる、と再確認できた」と振り返った。今後も継続的にサポートする意向で、サッカー教室後には避難所になっている熊本市立桜木中学校の体育館を訪問。約1時間滞在し、Tシャツなどのグッズや衛生用品を被災者に届けた。

 午前中には熊本市内の人工芝グラウンドで熊本が震災後、初めて自主トレを行った。29選手で姿を見せたのはMF岡本主将ら14人。約1時間半、汗を流した。ピッチに声が飛び交い「外に出るのも難しい中、みんなで集まってトレーニングできるのは幸せ」と清川監督は振り返った。現在も選手7人が県外に避難し、2人が避難所暮らし。ブラジル人FWアンデルソンは23日から柏の練習に参加し、この日は湘南との練習試合に出場した。

 苦しい状況の中、熊本のFW巻は熊本駅で槙野らを出迎えるなど案内役を務め「日本トップの選手が熊本に来てサッカーをやってくれただけで笑顔が何倍にもなる」と感謝した。「僕たちが逆に元気をもらった」とは槙野。サッカーを通じた交流の輪が広がっている。

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