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手倉森ジャパンに脅威!!プレミアで活躍、ナイジェリア19歳コンビ

[ 2016年4月26日 10:30 ]

サンダーランド戦で力強い動きを見せるアーセナルのイウォビ(左)(AP)

 リオデジャネイロ五輪にナイジェリア代表として出場する可能性の高い若手2人が、プレミアリーグの強豪で活躍している。アーセナルのFWアレックス・イウォビ(19)は24日のサンダーランド戦にリーグ6試合(公式戦7試合)連続で先発。マンチェスター・シティーのFWケレチ・イヘアナチョ(19)は23日のストーク戦に先発して2得点した。ともに昨年、フル代表でデビュー。五輪メンバーに選ばれれば、1次リーグ初戦(8月4日、マナウス)で対戦する日本代表にとって脅威となりそうだ。

【リオ五輪1次リーグB組】

 名門アーセナルの新スター候補イウォビが躍動した。サンダーランド戦に左MFで先発し、見せ場をつくった。前半4分、中央をMFサンチェスとのワンツーで突破。右足シュートは左に外れたが、スピード、柔らかく細かいボールタッチ、技術の高さを見せつけた。

 チームは引き分けて優勝の可能性が消滅。それでも欧州CL出場権(4位以上)が懸かる佳境にリーグ戦6戦連続で先発している事実が、ベンゲル監督の高評価を物語っている。就任20季目の名将は「トップチームに今季から帯同して、こんなに早く適応できたのは驚き。急成長し、インパクトを残している」と説明。3月19日のエバートン戦でプレミアリーグ初先発で初得点。次節のワトフォード戦で2戦連続得点を挙げて、一気にレギュラーの座をつかんだ。

 ボルトンなどで活躍した元ナイジェリア代表MFオコチャのおいっ子であるイウォビは、8歳からアーセナルの下部組織で育てられた逸材。年代別代表はイングランドでプレーしたが、アーセナルOBの元ナイジェリア代表FWカヌの助言でナイジェリアを選択し、昨年10月にA代表でデビューした。リオ五輪出場を熱望し、今月4日にゴール・ドットコムで「五輪は楽しみ。招集されればベストを尽くして貢献したい」と語っている。

 「五輪で結果を残せる素晴らしい選手がそろっていると思う」とイウォビが言うタレント軍団の筆頭が、マンチェスターCに所属する同じ19歳のイヘアナチョ。23日のストーク戦で2得点した。後半19分に右クロスを冷静に左足で押し込み、同29分にはスピードで相手守備陣を切り裂いて追加点。タレントぞろいの金満軍団でプロ1季目から公式戦30試合に出場して11得点を挙げ、ペジェグリーニ監督は「将来チームの重要な選手になるだろう」と太鼓判を押す。

 イウォビ、イヘアナチョはともに五輪予選は未招集だが、ナイジェリアの地元メディアでは本大会での招集が確実視されている。世界最高峰リーグで頭角を現し、A代表主将のMFミケル(チェルシー)が「2人はスーパーイーグルス(代表の愛称)の未来だ」と期待を寄せる19歳コンビが、手倉森ジャパンの難敵になることは間違いない。

 ◆アレックス・イウォビ 1996年5月3日、ナイジェリア・ラゴス生まれの19歳。アーセナル下部組織から昇格し、昨年10月のリーグ杯シェフィールドU戦でプロ初出場。今季リーグ11試合2得点、公式戦19試合2得点。U―16~18イングランド代表。昨年10月に親善試合コンゴ戦でナイジェリア代表デビュー。1メートル80、75キロ。利き足は右。

 ◆ケレチ・イヘアナチョ 1996年10月3日、ナイジェリア・イモ生まれの19歳。13年U―17W杯でナイジェリアを優勝に導き大会MVP。14年10月にマンチェスターCと契約。今季トップチームに昇格し、昨年8月のワトフォード戦でプロデビューするなど、今季リーグ23試合5得点。昨年11月の18年W杯2次予選スワジランド戦でA代表初出場。1メートル77、77キロ。利き足は左。

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