×

浦和 過密日程なんの首位・川崎F撃破へ「互いに攻め合う」

[ 2016年4月23日 05:30 ]

練習で軽快にボールをさばく槙野

明治安田生命J1第1S第8節 浦和―川崎F

(4月24日 等々力)
 リーグ3位につける浦和は24日に勝ち点1差で追う首位の川崎Fとアウェーでの上位直接対決を迎える。20日のナビスコ杯で主力を温存した川崎Fと、敵地でACL・シドニーFC(オーストラリア)戦を消化した浦和との疲労の差は歴然。攻撃が身上のチーム同士の真っ向勝負だが、浦和は相手にあえてボールを保持させる“耐久作戦”で勝利を狙う。

 発想の転換が、過密日程の浦和を救う。勝ち点1差で追う首位・川崎Fとの直接対決。「攻撃的なチーム同士の戦い。互いに攻め合うバトルが見られると思う」とDF槙野は言う。だが、8年ぶりのACL決勝トーナメント進出を決めた20日のシドニーFC戦から中3日。疲労蓄積の中で90分を戦い抜くマネジメント術が今の浦和にはある。

 川崎Fに主導権を握られる時間は必ず来る。その時に辛抱強く耐え、素早く攻撃に転じる。「“相手にボールを回させている”という意識を持つことで我慢できるようになる」とMF宇賀神。受け身ではなく、能動的な意識を持つことで攻守のメリハリが生まれる。「(相手が)ボールを失った瞬間がチャンスになる」と槙野が言うように、速攻からの“省エネ”で得点を狙う。

 ゴールデンウイークをはさんで中3~4日で試合が続く。シドニーFC戦のピッチは、開催2日前にラグビーの試合が行われたため芝の下の土がむき出しだった。0―0で耐えた試合後、選手のスパイクは泥まみれになり、足腰への負担は大きかった。帰国に1日を費やし、成田空港への到着は翌21日の夕方。この日の練習は疲労を考慮し、約1時間の軽めの調整にとどめた。さらにシドニーFC戦でFWズラタンが右足関節を捻り、前線の役者を1人欠くことになった。厳しい状況を乗り切るためにも、“耐久作戦”に活路を求める。

 リーグ序盤に下位勢との戦いが続いた浦和にとって今季初とも言える強敵とのガチンコ勝負。槙野は「今の自分たちは耐え抜くメンタルある。攻められる場面でも踏ん張れる」と訴える。2年連続第1ステージ制覇への第一関門。川崎Fを叩いてVロードを切り開く。

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月23日のニュース