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香川 全3得点演出!原口ヘルタに完勝で独杯V王手

[ 2016年4月22日 05:30 ]

ヘルタ戦の前半、競り合うドルトムントの香川(左)

 ドイツ杯準決勝の1試合が20日に行われ、ドルトムントがヘルタに3―0で快勝した。日本代表MF香川真司(27)は2シャドーの一角でフル出場して全3得点に絡む活躍。ヘルタのMF原口元気(24)との日本人対決を制して、3年連続8度目の決勝進出に貢献した。4季ぶりの優勝を目指す決勝は5月21日、バイエルン・ミュンヘンと対戦する。

 点で合わせた。1―0の後半30分、香川がスルーパスに反応して右サイドを抜け出した。ファーストタッチでマーカーを置き去りにすると、中央の状況を見極めて2タッチ目でニアサイドにグラウンダーのパスを送った。決勝進出を決定づけるロイスの右足弾をアシスト。前半20分には右サイドの裏に抜け出す同様の形から先制弾の起点となり、2―0の後半38分には、中央から左前方のロイスに絶妙の縦パスを通してムヒタリャンのダメ押し弾を演出した。

 公式戦4試合連続の先発。攻撃時は3―2―4―1、守備時には4―4―2になる変則布陣の2シャドーの一角に入り、全3得点に絡んだ。得意とする狭いスペースのプレーに加え、積極的に裏に飛び出す動きを繰り返し「相手の左サイドの裏のスペースが空いていたので、うまく突くことができた」と振り返った。21日付のキッカー誌は香川をマン・オブ・ザ・マッチに選出。ロイス、カストロと並ぶチーム最高の2と採点して「非常に活発で、ほかのチームメートと比べてもミスが少なかった。全得点に絡んだ」と評価した。

 14日の欧州リーグ準々決勝リバプール戦は、ロスタイムの失点で逆転負けして敗退。リーグ戦は4試合を残して首位バイエルンMと勝ち点7差の2位で逆転Vは絶望的な状況で、今季狙えるタイトルはドイツ杯しかない。4季ぶりの優勝を懸けた5月21日の決勝ではバイエルンMと激突する。

 前回優勝した11~12年シーズン決勝ではバイエルンMを5―2で撃破。香川は1得点1アシストを含む4得点に絡んでおり、イメージは良い。「これからの4週間が凄く大事になる。決勝だけを見据えて調整するのではなくて、1週間、1週間、素晴らしい練習をしたい。それを4週間繰り返すことができれば」。年明けからベンチを温める機会が多かったが、終盤に来て調子は上向いている。最高の形でシーズンを締めくくるため、タイトル獲得に全力を注ぐ。

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